■11月22日は「いい夫婦」の日
ある結婚式の披露宴で…「私たち夫婦は、結婚以来夫婦喧嘩をしたことが
一度もない」と、某来賓の祝辞…本当だろうか?
私と妻…振り返ると、若い頃派手によく喧嘩をした。
お互いエネルギーが有り余っていたのでしょう…最近は歳のせいか喧嘩を
しなくなった。
米ミシガン大で、州内192組の夫婦を17年間追跡調査した…
お互い喧嘩になりそうな時、反論せず、グッと我慢してしまう夫婦の死亡率は
25%だった。
対して、夫婦喧嘩でストレスを発散して、問題を解決してしまう夫婦の死亡率
は、12.3%と約半数にとどまった。
嫁と姑の争そい…ストレスを溜め込んだりせず、言いたいことを言い合った
方が、健康に良いということになるが…
大切なのは喧嘩の後…「自分は正しい…間違っていない」と意地を張らず、
素直に謝って、いつまでも尾を引かぬことです。
816 【心と体の健康】
~幸せな人生~ 「2:6:2の法則」
先週・日曜夜のTV番組で、瀬戸内海で養殖している”鯛”が、
十年くらい前から伝染病で全滅してしまう問題を抱え、生産者を悩ませ、死活問題になっていた。
抗生物質などの薬を投与せずに、安全に細菌を駆除する方法を模索していたところ、
偶然、生簀にサンゴの天敵”オニヒトデ” を入れると、
鯛が伝染病にかからないことがわかった。
オニヒトデから排出されるある種の液体が、鯛の体内に入ると免疫力が高まり、
体内に潜む病原菌を退治してしまうことが分かったのです。
日本海で獲れた”鯛”を水槽に入れて、東京へ陸送する時、同じ鯛ばかりだと目的地に着く前に弱ってしまう…それでは生きのいい鯛を届けることが出来ない。
そこで、ウナギでもヒラメでもいい…種類の違う魚を群れの中に入れておくと、
鯛は元気なのです…
何故だろう?…自分たちと異なる魚が身近にいると緊張する… その緊張が種の生存力を高め、元気の基にっなているのです。
この話は、組織や同業者の中で、「2:6:2の法則」となって現れてくる。
組織の中で業績が良く、
全体を引っ張っていける人や企業は…約2割。可もなく不可もない人や企業は…約6割。残り約2割は、組織内での存在感がない。
トップ集団の2割が、何らかの理由で組織から抜けてしまったら…どうなるでしょう。
残った8割の中から、トップクラス2割にレベルアップする人や企業が出てくる。
反対に、駄目な2割がいなくなったら…残った8割から、
駄目なグループにレベルダウンする人や企業が出てくる…これが心理学における「2:6:2の法則」です。
私たちの社会は、様々な人間模様で成り立っている…地位の高い人、
普通の人、お金持ち、貧しい人、強い人、
弱い人…社会に格差があるからこそ、緊張が生まれ、競争原理が働いて、社会全体が活性化するのです。
貧富の差のない平等社会を理想とする、
共産主義をイデオロギーにする国々が崩壊したのは、「2:6:2の法則」
が働かなかったからです。
会社では、社長を取り巻く経営幹部がイエスマンばかりだったら、社内の緊張は緩み、
成長発展は望めないだろう。経営者には使いにくい社員であっても、適材適所に使いこなせる力量が、
求められるのです。
致知出版/坂爪捷兵
「和尚が書いたいい話」