■老後を考える
長寿社会…2050年頃は、勤労者一人にお年寄一人の、超高齢社会に
なっていて、若い世代は年寄りを背負いきれなくなっているだろう。
老後は人に頼らず、国を当てにせず、自らの貯えで生活していかなけれ
ばならなくなる。
定年後25年間、老夫婦が生活していくのに、月25万円必要だとすると、
25万×12ヶ月×25年=7,500万円になる。
年老いて、『死にたくなる』原因に、以下の三っが挙げられます。
(1)お金がない…辛い苦しい、孫も寄ってこない
(2)健康を害している…寝たきりでは、
生きる気力がなえる
(3)孤独…
生き甲斐になる仕事や趣味がない。家族も友人もいない
夫婦円満に暮らしていくには、年金を差し引いて、それに見合う貯えが必要
になってくるが、老後も引き続き働ける環境を整え、不動産の賃貸収入など、
現役の頃、早めに将来の収入の道を開いて、老後対策を怠らないことです。
「生涯現役」であれば…人のお役に立て、気力が充実し、健康でお金に困る
ことがない…友人にも恵まれ、日々楽しく幸せに暮らせるだろう。
808 【心と体の健康情報】
~幸せな人生~ 「百歳/現役」
私の周りには、80代はまだまだ…90歳になっても現役で、
元気に働いている高齢者がいる…超高齢社会にあって、
珍しいことではなくなったのです。
身近には、芝寿しの梶谷忠司会長がいる…今年96歳(1913生まれ)
になられるが、一昨年、
東京お台場で開かれた千人規模の経営者セミナーで、「創造と挑戦」
と題し、一時間半の講演をされている。
私が知る現役最年長は、しいのみ学園園長、曻地三郎氏103歳。百歳を超えて益々お元気で、毎年、
世界各国へ講演旅行に出かけているというから、すごい!
次いで聖路加病院理事長”日野原重明”氏98歳。
そして、論語塾でお世話になった、
伊与田覺先生94歳(1916年生まれ)…益々お元気で記憶力は衰えを知らず、毎月約100名の塾生を前に、論語を教えている。
長生きの秘訣を考えると、この年代は戦地を体験していて、
仕事に取り組む覚悟が違うようだ。また、貧しくひもじい時代に育ち、粗食には慣れっこ…
生活習慣病には無縁の、
病気知らずなのです。
(1)偏食せず健康 (2)好奇心旺盛 (3)友人が多い (4)「年だから…」
というのが嫌い (5)
プラス思考で前向き (6)生涯現役…など、共通するところが多い。
更には、今の仕事に誇りを持ち、訪れる客にはアイデアをぶつけて、新たな可能性を探ろうとする若さがある…
自分と異なる意見にもよく耳を傾け、謙虚…
年寄りに見られる頑固さがない。
また、”余命”という言葉が嫌いで、「まだまだやることがある…
やりたいことに年齢はない!」と言い切る。「元気な間は働き続けたい」と、高齢でも働く意欲は衰えない。
高齢現役で働く人は、自営業・医師・学者・芸術家など、長年、知識や技術、
経験を積んできた人に多い。
会社勤めの人は、まだまだ働けるのに、
60歳の定年を境に社会は働き場を取り上げ、長年培った能力、技術、才能を葬り去ってしまう…
生き甲斐まで奪ってしまうのです。
「生涯現役」で働き続けることの是非を、若い頃に考えておかなければならないのです。