■オペラ座地下の神秘的”湖”は、実際に存在する?
「オペラ座の怪人」は、1910年に出版された小説が原作。
ドラマには、オペラ座の地下に怪人が隠れ棲む、神秘的な”湖”がある。
実際、オペラ座地下深くには、地下水処理のための二つの巨な水槽があって、
それが物語の発想になっている。
1861年、パリ・オペラ座を着工した時、地下水脈から大量の水が噴出した。
その処理のために建設工事は難航…大量に湧き出る水を地下水槽に溜め、
その後排水することで問題解決。1875年1月、ようやく竣工した。
807 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「劇団四季・オペラ座の怪人」
数年前封切られた映画「オペラ座の怪人」… ストーリー、 音楽共に素晴らしく、 今も忘れられない…9月の連休、妻と名古屋の劇団四季
「オペラ座の怪人」を観に出かけた。
私がミュージカルを好きになったのは、S36年公開の映画・
ウエストサイド物語から…その後、メーカーの招待で六本木・劇団四季「マンマミーア」を観賞して、四季ファンになった…観客のほとんどは女性で、
高齢の男性はちらほら…
。
「オペラ座の怪人」は凄い!
繰り返し流れるメロディ…
パイプオルガンの旋律が響き渡ると、観客は一気にオペラ座の怪人の世界へ…
映画を観たときのこのメロディーが、 頭にこびりついている。
クライマックスは、怪人の不気味な笑いと共に、 天井の巨大なシャンデリアが激しく 揺れ、 点滅しながら、 主役 クリスティーヌの頭上に落下してくるシーン…
繰り返し流れるメロディ…
パイプオルガンの旋律が響き渡ると、観客は一気にオペラ座の怪人の世界へ…
映画を観たときのこのメロディーが、 頭にこびりついている。
クライマックスは、怪人の不気味な笑いと共に、 天井の巨大なシャンデリアが激しく 揺れ、 点滅しながら、 主役 クリスティーヌの頭上に落下してくるシーン…
限られた舞台で、
客席を恐怖の世界に引きずり込んでいく時の演出は、見事の一言につきる。
最も印象に残るシーンは、
第一幕で怪人がクリスティーヌを地底深く連れ去って行くところ…強く包み込むような怪人の歌声…地下へ地下へと下りて行く…
幻想的な蝋燭の炎…神秘的地底湖を、
怪人はボートを操り、隠れ家へと導く…美しく妖しく、官能的…気がついたら、すっかりドラマのとりこに…。
3時間のめくるめく感動、興奮…終演後の鳴り止まぬアンコール…
満足感が全身を包み込む。
「オペラ座の怪人」は、華麗にも妖しいロマンに満ちた愛の物語です。
パリの大劇場の中に潜む怪人が、劇場経営者や舞台俳優を恐怖に陥れる…舞台の奈落の底にたゆう湖があるなんて、
一体誰が想像するでしょう…。
幕が開くや、そこは1905年のパリ・オペラザのオークション会場…
いわくありげな豪華なシャンデリア、ペルシャ衣装の”猿のオルゴール”、
オペラのポスターなど、オペラ座ゆかりの奇怪な品々が、次ぎ次ぎ競り落とされていく。
そして一転、舞台は華やかなパリ・オペラ座…オペラを演じるシーンへと…過去を遡る。
美しいクリスティーヌは、オペラ座に潜む怪人に見初められ、
彼の力でプリマへと成長していく…
怪人から愛の告発を受け、その一方で、幼なじみのラウルとも婚約する。挙句、
怪人にさらわれてしまう…。
(劇団四季プログラムから)
ストーリー、音楽、舞台装置、衣装、演出、いずれも他を圧倒するスケールと内容…
四季ファンの私を魅了するのです。