805 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「エジプト・街の風景」
エジプト人の88%はイスラム教徒。車窓からは、モスクが次々目に入ってくる。
カイロに入った日は、ラマーダン(断食)明けの祭日だった。
カイロに入った日は、ラマーダン(断食)明けの祭日だった。
街は人で溢れ、モスクの前は大勢人だかり。街の所々に、30畳くらいのじゅうたんを敷き詰めた所があって、時間になると、
メッカに向かってお祈りをしている。
イスラム教は、豚肉やお酒を飲むこと、そして賭け事が禁じられている。
ビールが飲みたくても、街のレストランのメニューには、
ノンアルコールビールしか置いてない…不味いうえ、360ミリリットル缶5ドルもする。
食事は、冷房の効いたレストランで…と、夜の街を歩いたが、風がなく蒸し暑い…
歩くのが辛い…こんな国に住みたいとは思わない。
三日目、ホテル前でタクシーを拾い、繁華街に出て食事をすることにした。
距離にして約2キロ…タクシーを降りるとき料金を尋ねたら、「100ポンド」だという…
「高い!」…「負けろ」とジェスチャーするが、譲らない…
アラビア語が分からないため、「ウン」も 「スン」も言えない…「ノー」と言ったものの、相手は譲らない…
押し問答の末、根負けして 「25ドル」払って下車…カモにされてしまった。
アラビア語が分からないため、「ウン」も 「スン」も言えない…「ノー」と言ったものの、相手は譲らない…
押し問答の末、根負けして 「25ドル」払って下車…カモにされてしまった。
後で聞いたら「10ドルでも十分過ぎる」という…3倍近くも吹っかけられたのです…料金交渉してから乗らなかったのが、悔やまれるのです。
街を歩く女性はみな、スカーフで頭を被っている…
夫以外の男性に髪を見せてはいけないのだが、稀に頭から足許まですっぽり黒い布で身体を隠し、 目だけ出して歩いている女性に出会う…
手をつないぐ女の子は、日本の子供と変わらぬ 服装をしていて、違和感を感じた。
夫以外の男性に髪を見せてはいけないのだが、稀に頭から足許まですっぽり黒い布で身体を隠し、 目だけ出して歩いている女性に出会う…
手をつないぐ女の子は、日本の子供と変わらぬ 服装をしていて、違和感を感じた。
リゾートの繁華街は、にぎやかに店が並び、人、人、人…道路の真ん中は、
ひと枡6人くらい座り込んで食事をする所が、約20メートル幅で数百メートル連なっている。
座席でゆったり背もたれ、
水煙草をゆらしているエジプト人が、
あちこち目に入る…肺の奥までたっぷり煙を吸い込んで、
フワ~と吐き出す…「大変体に悪いです」とガイド。
地元民は、蒸し暑い外で、平気で食事をしている…暑さに慣れっこなのでしょう…
道路向かいの、冷房の効いた店で食事ができるのに、
店内はほとんど観光客…。
リゾートの幹線道路は、中央分離帯を挟んで片側三車線…大小、
車が切れ目なく洪水のように続く…信号がない…横断歩道もない。
3メートル巾の中央分離帯の中に、木製のかわいい橋が架っている所があって、そこを人が横断して行く。
歩行者は、車列のすき間をぬって横断…そこへ「どけ、どけ」と車が突っ込んでくる…気の弱い観光客は歩道に立ちすくんでいる…
「みんなで渡れば怖くない」
とは、
このことを言うのだろう。
車のナンバープレートはアラビア文字。文字の下に小さく、
3や7の数字が並んでいる。カイロは、街全体が砂塵に包まれ、建物は汚れ、スラム街もある…
市民の暮らしは貧しそうだ。
五つ星ホテルの出入口は、守衛がガードしていて、手荷物をチェックしている…
空港と同じ金属探知ゲートをくぐらされる…公共施設、美術館、観光地、 港の乗船場など、 人が出入りするところで手荷物がチェックされる… テロ対策を怠らない、 エジプトの治安状況を垣間見るのです。
空港と同じ金属探知ゲートをくぐらされる…公共施設、美術館、観光地、 港の乗船場など、 人が出入りするところで手荷物がチェックされる… テロ対策を怠らない、 エジプトの治安状況を垣間見るのです。