■勘違い(富山県の某社で実際にあった話)
・お客様から電話がかかってきた
「”唇”という社員がいるだろう、電話口に出してくれ」
社 員「”くちびる”さん?
当社にはそのような社員はおりませんが…」
お客様「居ない?
そんなことあるか、電話口に出せ!」
社 員「”唇”? 何度おっしゃられても、
そのような名前の社員はおりませんが…」
お客様「そんなはずはない、お宅から届いたファックスに、
”唇”っていう社員の印鑑押してあるやないか…」
社 員「??? 少々お待ちください」 電話を保留に…
上司に、「おかしな電話が…」と報告
上 司、少し考えて…
「あっはっは! それは営業の”辰口”君のことじゃないかね」
「お~い辰口君、○○さんは君の客かね…
」
「あっそう、わかった…君に○○さんから電話が入っているよ」
※”辰口”を印鑑にすると”唇”と読める…笑えない勘違いの実話です。
775 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
「三すくみ」
百万石まつりの翌日、お客様と金沢城内に竣工して間もない「河北門」と、
兼六園の散策を楽しんだ。
兼六園の霞ケ池の奥の千歳台の広場に、日本武尊
(やまとたけるのみこと)の大きな銅像が立っている。
古事記や日本書紀に出てくる人物だが…この人物、一体何者なのか? 前田藩とは無縁の銅像が、公園内に立っているのは何故か?
詳しいことは分からない。
銅像は、西南戦争の戦没者の慰霊碑と、立て札の説明書き…
明治政府に反旗を翻した薩摩士族と戦った、金沢・
陸軍七連隊…この戦いで、約390名が戦死した。
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■その銅像の台石に、蛇とガマガエルとナメクジの形をした、
「三すくみの石」があるのを知る人は少ない。
蛇はカエルを、カエルはナメクジを襲い、ナメクジは蛇を
溶かすという…
獲物がいるが、天敵もいる…三者立ちすくみ、身動きがとれ
ない。
動けないから、動かない…三すくみの石が、銅像をしっかり
支えているのです。
北国新聞「時鐘」
■三すくみといえば「グー・チョキ・パー」がある。
金沢の西のお茶屋で、「とらとら」という粋なお座敷遊びをした
ことがある…お婆さんはわとうない
(明国の遺臣をモデルにし
た人物)に勝ち、わとうないは虎を退治し、
虎はお婆さんを食
べてしまう。
■よく似たお座敷遊びに「つるつるてんつる」がある…
向かい合って「鉄砲・狐・庄屋」
の格好をして、勝ち負けを
競う。鉄砲は狐をズドン、狐は庄屋を化かし、
庄屋は鉄砲を
あやつる。
■この他に「人・蟻・象」は、人が蟻を踏み潰し、象は人を踏
み潰す、蟻は象を刺す。
「炎・草・水」は、炎は草を燃やし、草は水を吸い上げ、水は
炎を消す。
■自民党政権の頃の権力構造は、「権力の三すくみ」で世間
を騒がせた。
政界は、多額の献金をする財界に頭が上がらず、財界は、
脱税で”官”に訴えられ、官界は、
政界に人事と予算を握ら
れている。
■「政治家と国民とお役所」も”三すくみ”の関係…
政治家は、国民の一票にペコペコ頭を下げ、
国民はお役所
(お上)に逆らえず、お役所は、事業仕分けでオロオロする
ばかり。
■民主党の小沢、鳩山、管の三首脳も”三すくみ”
力があるが、人気がない。口は達者だが、力がない。
人気はあるが、無愛想。