■食材のみごとなバランスが、
キムチの美味しさを生む
キムチは、塩漬けの白菜に、ネギ、ニンニク、ショウガなどの香辛
菜を加え、塩辛と唐辛子を入れて漬け込んだ発酵食品です。
キムチの熟成とともに増え続ける乳酸菌は、塩辛の動物性蛋白質
を餌に生育する。ところがこの動物性蛋白質は、酸化し腐りやすい
代物…その進行を防ぎ、抑えてくれるのが唐辛子です。
更に、乳酸菌は塩分が高いと、生育しにくい性質がある。
唐辛子は、塩分を少量で済むようにしてくれ、塩味を引き立たせる
効果がある。ために、唐辛子を入れない塩漬け食品より、塩分量
は少なくて済むのです。
唐辛子に育成を助けられた乳酸菌は、腸の働きを正常に保ち、
便秘を予防する。更に唐辛子は、体内脂肪を燃焼させ、肥満の
予防に効果がある他、胃液の分泌を促し、食欲を増進させ、
カロチンなどのビタミンAが豊富な、健康食品です。
769 【心と体の健康情報】
~食と健康~
「韓国パワーの源・四大メニュー」
盛り付けが綺麗で、見た目に美しくおいしく見せるのが日本料理。一方の韓国料理…
ひとことで言えば「体で食べる料理」ということでしょうか。
韓国料理といえば、焼肉と唐辛子を連想する。
が、日本食の刺身がそうであるように、韓国人が毎食焼肉を食べているわけではない。
キムチに代表される一般的韓国料理は、食材にニンニク、
唐辛子を使ったものが多く、辛いというイメージが強い。すべてがそうではなく、
大河ドラマ「チャングム」
に出てくるような宮廷料理は、辛くなく、上品な味わいだという。
韓国を代表する料理といえば…
○
「石焼ビビンバ」
この料理のポイントは、コチュジャン(辛子味噌)にある。
日本人は、ちらしずしの感覚で食べようとするが、本場の
食べ方は、
これでもかというくらい、ご飯と約10種類の具
をよくかき混ぜてから、ご飯と野菜が混ざり合った味覚を
楽しむ。
ビビンバとは、ヒビム「混ぜる」と、パァ
「ご飯」が結合した
言葉です。
○
「キムチチゲ」
この料理は、韓国を代表する「キムチ」を使った汁物料理
です。これを食べて美味いと感じれば、
韓国料理は何でも
OKです。
○
「ビビン冷麺」
少々辛いが、一度食べるとやみつきになります。
○「参鶏湯
(サムゲタン)」
鶏の内臓をくりぬいて、もち米・人参・ナツメなどを詰め、
釜で長時間煮たスープ料理で、滋養・
強壮食品です。
日本人の食卓に牛肉・豚肉が載るようになったのは、明治中期になってから…。
すき焼きのように、庶民が肉料理に舌鼓をうつようになって、
まだ百年の歴史しかないのです。
日本は、魚や野菜を調理する
「和食文化」の国なのです。
一方、朝鮮の食肉の習慣と調理ノウハウは、
日本とは比べようのない長い歴史がある。肉料理の長所と短所を知りぬき、持ち味を十分に活かした韓国料理は、本当に美味しい。
眞田幸光著「早わかり韓国」
余談だが、日本人の腸の長さは約7メートル。
欧米人は4メートル。穀類を主食にする日本人の腸は、欧米人より長い…その分、胴長短足になる。腸が長いと、未消化の肉が腸内に長く留まり、
身体に悪い影響を与える。それが近年の直腸ガン患者増加の原因になっているのです。
欧米人のように、肉類を中心とした食生活は、腸の長い日本人には向かないのです。