■ 無垢な”気”
T氏が帰宅のため、電車に乗った時のことです。
車内は…皆疲れきった表情で、よどんだ空気が漂っていました。
次の駅で、赤ちゃんを抱いた母親が乗ってきました。
年配の婦人が腰を浮かせ席を譲ると、母親が「すみません」と言って
腰掛けました。その時、婦人が赤ちゃんを覗き込んで「いくちゅですか」
と尋ねた。その際、婦人の見せた穏やかな表情に、乗客はなごんだ。
笑顔で話しかけられた赤ちゃん…次に新聞を読んでいた男性のコート
に手を伸ばしました。母親が再び「すみません」と謝ると、今度は男性
が赤ちゃんに、ニッコリ微笑み返しました。
停滞した車内の空気は、一瞬にして和やかなものに変わりました。
赤ちゃんの無垢な”気”が、疲れた大人たちの心を緩ませたのです。
職場の教養
【心と体の健康情報 - 760】
~食と健康~ 「拍手の文化」
「誰がレベッカを殺したのか?」大荘園に渦巻くゴシップ・サスペンスです。
アルフレッド・ヒチコック監督の名作として知られる…
恋愛サスペンスがミュージカルになった…好評との噂が、都会から離れた私の耳に…
いよいよ大楕円…レベッカの死の真相が明らかになって、興奮冷めやらぬ中…終演…
鳴り止まぬ拍手…繰り返されるカーテンコール。
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明治以降、西洋の人が日本の劇場で、観劇後のマナーとして拍手をしているのに倣い、 しだいに日本人も拍手をするようになり、習わしになっていったのです。