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2010年03月 アーカイブ

2010年03月02日

李氏朝鮮五百年/名君・第4代世宗

■韓国にハングルを普及させた日本
 
韓国ドラマ「大王世宗」に、中国使節が宿舎「慕華館(モファクアン)」 で、
今後のを練るシー毎回出てくる。
 
首都漢城(ソウル)には、中国の属国であることを示す「迎恩門」と
「慕華館」があった。
李朝歴代の国王は、中国から使節が来ると、迎恩門まで出迎えて、
臣下の礼を取らねばならなかった。
 
李朝第四代の”世宗大王”は、明の報復を恐れる重臣や、両班の反対を
押し切って、試行錯誤を繰り返し、韓民族独自の文字「ハングル」を考案した。
 
それから500年二十世紀になり、日本が朝鮮を統治した時、ハングルを
小・中・高等学校の必修科目にした。
それまで、国字としての正当な地位は与えられなかったのです。
朝鮮の民衆にハングルを普及させた功労者は、なんと日本だったのです。
 
 
743 【吉村外喜雄のなんだかんだ】 
~歴史から学ぶ~ 
「李氏朝鮮五百年/名君・第4代世宗」
 
李朝第四代の王は”世宗大王”… 骨肉の争いの末王位をもぎ取った三代”太宗”の三男である。
世宗は1418年22歳で即位…賢明で学問を好み、内治・外交・文化など各方面に多大の治績をあげて、王朝の基盤を強固にした名君として、 後世にその名を残している
(今、再放中の韓国ドラマ「大王世宗」で、その詳細が余す所なく演じられている)
 
(1)韓民族自立の象徴、ハングル文字を創製
  中国の漢字文化から離脱し、国民すべてが読み書きできる、
  りやすい言語を創製したい…
  そんな思いから、明国の反発と、国内知識層の反対を押し
  切って、新しい国語の創製に心血を注いだ。
 
(2)「集賢殿」を設置して、国内の優秀な学者を集め、
  多くの書物を編さんした。
 
(3)先代まで、仏教を徹底的に弾圧・排斥したのを改め、
  仏教の改革に努め、仏書を刊行し、科挙に”僧科” を新設
       して、 仏教の発達に寄与した。
 
(4)世宗自ら、ハングル語の詩(李朝の事蹟を歌に詠んだ
  書物)を著し、さらに「高麗史」を編さん。
  その他、「暦書」「地理誌」「治平要覧」「医学書」など多数
     編さんした。
 
(5)「太陽時計」「水時計」「天儀」「火薬兵器」 などの
  科学機器を発明し、天体を観測して民族自立を目指す
     共に、軍事、治世に貢献した。
 
(6)数百年”倭寇”の海賊行為に悩まされてきた朝鮮…
  対馬との政治和解を成功させ、釜山他2港を対馬との
  貿易に開港して、自由貿易を勧奨し、和信政策を推進した。
 
四代王・世宗が、苦労の末築き上げた様々な政策…中国もそうだが、継続性がなく、権力者が交代ると国王一人の意思によって、 政策が180°変わってしまう人治社会なのです。
 
今日の韓国と北朝鮮に、 それがそのまま表れている。韓国で政権が交代すると、 の民主主義国では当たり前の、政策の継続性がない。 新政権が前政権の業績をする… 現政権の政策の方が正しいと、 過去の実績を認めようとしないのです。
 
太陽政策を推し進めてきた、金大中及びノ・ ムヒョン政権が、イ・ミョンバク政権交代するや、 この政策は中止された。李氏朝鮮時代、 徳川日本とべてても、 日本と韓国の違いが分かるのです。
                   崔 基鎬著「韓国堕落の2000年史」 
 
 

2010年03月04日

果物食べて塩分排出

■酔っ払いの定義 
 
少年「どれだけ飲むと酔うの?」
 
   『いい質問だ、ここに座れ、教えてやる…
                                             それは脳細胞の問題だ』
少年「脳細胞?」
 
   『一杯飲むと、1000個の脳細胞が死ぬ…
    だが、脳細胞の数は数十億個
    まず、悲しい細胞が死んで…笑顔になる
    次は、静かな細胞が死んで…大声になる
    そして、賢い細胞が死んで…バカなことをしゃべる
    最後は記憶の細胞だが、これがしぶとい…       』
 
                映画「バガー・ヴァンスの伝説」から
 
 
744 【心と体の健康情報】 
~食と健康~ 「果物食べて塩分排出」
 
私の血圧は「70-120」すこぶる健康体である。
妻は職人の娘…塩辛い味付の家庭で育った。
嫁入り後、我が家の「薄味」に慣れるまで、 2~3年要してい味噌汁が”すまし汁”に思えるほど薄味だ。
 
寒い日は血管が収縮して、血圧が上りやすい。 血管が老化して血液が流れにくくなっている高血圧の人は、血管が破れたり詰まったりして、 脳卒中や心筋梗塞を起こしやすい。
 
厚生労働省によれば、国内の高血圧患者は約3,970万人、 血圧が高めの患者予備軍は約1,520万人…国民の二人に一人が高血圧要注意者になる。
 
高血圧の原因の一つに、塩分の摂り過ぎがある。
日本人一日の食塩摂取量の平均は10.9g。厚生省の目安では、健康な人は…男性10g、 女性8g未満に抑えるよう指導しているが、 高血圧患者は、6g未満が目標になる。
 
問題は、気づかずに摂取してしまう塩分。
寒い冬は、暖かい麺類やおでんが美味しい…が、 汁を飲み干すのは禁物。
ラーメン一杯で7~8gの塩分をとってしまう。
うどんやそばも4~5gになる。麺自体にも塩分が含まれるため、 ラーメン大好き人間には要注意である。週1~2回に抑えたいものです。
 
数年前まで、私の朝食は「パン食」だった。食パン2枚の塩分は1.6g。 バターを塗ると更に1g。ハムやソーセージ、目玉焼きにも多量の塩が… 脂肪分の多い食事を好んで摂っていたのです。
 
現在の朝食は、キャベツを主体にした生野菜に、ゆでただけの豆類・ 海藻類をえ、バナナ・リンゴ・柿・ キウイなどの果物を日替わりで添えて、ドレッシングなし。無砂糖のコーヒー、 蒸かしたさつま芋2/1本という、自然食メニューです。
 
野菜や果物、海藻類には”カリュウム”が多く含まれ、摂り過ぎた塩分中の” ナトリウム”を体外に排出するのを助ける。冬野菜では、ホウレン草や白菜、 小松菜などに多く含まれる。
手軽にカリウムが摂れるのは果物…1日200gを目安に、 リンゴ半分とミカン1~2個が目安です。
 
和食の米飯を主食にするのは、減塩に最適だが、味噌汁は薄めに、 漬物は控え目にしないと、美味しいからと、つい摂り過ぎてしまいます。
                     

2010年03月08日

李氏朝鮮五百年/5代~7代王

■李氏朝鮮を継承する北朝鮮
 
暴力や不正がまかり通る李朝の国家体制は、とうてい正常な国家とはいえない。
今日の北朝鮮は、その延長線上にある。
北朝鮮は、李氏の儒教に代わって、金日成、正日父子に絶対的忠誠を国民に誓わせ、政権に対する忠誠の度合いによって区分された「成分」 という、複雑な身分制度で、国民をガンジガラメにしている。
 
「成分」は、親や祖父母、先祖の身分によって定められ、李朝時代の身分制度を
そのまま受継いでいる。私有財産は認められず、人々は政府への忠誠度によって、家や財物を所有することができる。
国家を批判する者は、裁判なしに地獄のような収容所に送られ、飢餓に苦しみ、
洗脳教育が施される。
 
韓国には、朝鮮戦争で南北に引き裂かれ、生き別れになった家族が700万人もいる。
現在までに再会を果たしたのは、たった100余名。高齢化で急がれる中、再会の
目処は立っていない…拉致が問題になっている日本より、はるかに深刻なのです。
世界の国々で、同一民族が自由に往来するのを拒んでいる国は、北朝鮮だけ!
 
                        崔 基鎬著「韓国堕落の2000年史」
 
 
745 【吉村外喜雄のなんだかんだ】 
~歴史から学ぶ~ 
「李氏朝鮮五百年/5代~7代王」
 
李朝第五代の”文宗王”は、4代”世宗”の長男。
20年間世子として父王を輔弼(ほひつ)した。
1450年に即位の後、言論の自由を政策に掲げ、 民意を掌握した。
文宗王は、文官・武官の区別なく重用したため、臣下の信望が厚かった。 しかし体が弱く、わずか在位2年で死去してしまった。
 
第六代には、12歳の”瑞宗”が即位…死の床にあった5代文宗は、 我が子瑞将来を心配して、側近の重臣たちに瑞宗を守り、輔弼することを命じ、 「左右協賛」を願う遺言を残した。
(秀吉が死に際、五大老に「秀頼のことくれぐれも頼む」 と涙したのと似ている)
 
幼い国王には、父王も母王も既になく、孤立無援の状態にあった。
ところが、4代”世宗”の次男で、瑞宗の叔父にあたる”首陽大君”が、 先代文宗王から、瑞宗の補佐を懇願されていたにもかかわらず、 国王になりたい野心から、文宗時代からの2名の忠臣を暗殺。自ら領議政(首相)になり、兵馬の実権を掌握た。
 
瑞宗は純真で幼く、叔父の首陽大君を信頼し、頼った。
摂政になった首陽大君は、政治の実権を握るや、 瑞宗の側近数百名を殺害してしまった。
現王の忠臣をことく殺害した後、 ついに瑞宗を廃位
自ら世祖王となり国王の大権を掌握、 王位強奪した。
 
瑞宗は、都から遠く、人里離れた山中に配流され、 わら葺のあばら家に閉じ込めれた。疑うことを知らない瑞宗は、何れ叔父の世祖が迎えに来ると信じていた。
それでも安心できない世祖は、哀れにも刺客を放って暗殺…
しかばねは川に捨られた。
たまたま、浮き沈みして流れてくるしかばねを、村長が拾い上げ、 密かに埋葬した。これを知った世祖は、露呈を恐れ、村長一家をみな殺しにしてしまった。
 
この骨肉の争そい…王子やその臣、家族、幼い王を守ろうと、 世祖と対決した6名の学(世祖の面前で、 生きながら生皮を剥がされ、火あぶりの刑に処せられた)など、 争そいに巻き込まれた犠牲者は、膨大な人数にのぼった。
 
3代太宗の時、兄弟血で血を洗うし烈な権力抗争に見舞われたが、同じような政が、 又も繰り返えされたのです。
その世祖、身体強健であったにもかかわらず、理由不明の病魔によって、 在位13年でこの世を去っている。
 
李氏朝鮮に先祖帰りした北朝鮮…太祖に当たる金日成主席は、 権謀術策をめぐらして、数多くの政敵を虐殺し、絶対的権力を手中にしている。
その金日成主席は1994年急死…その真相は今だ明らかになっていない。
 
金正日は、後継者である自分を廃して、 異母弟の金平日を後継者に擁立しようとしているのを察知…先手を打って、父を毒殺したと噂されている。
太祖”金日成”主席死後、主席夫人と金平日は、消息を絶ってしまった。
                                        崔 基鎬著 「韓国堕落の2000年史」

2010年03月11日

ヨーグルトを食べよう

■「善玉菌と悪玉菌」
 
人間の腸内には、約100種類、100兆個もの細菌が住みついていて、
健康に様々な影響を及ぼしているが、大きくは3種類の細菌に分類されます。
               
○善 玉  菌 … 消化吸収を助け、病気への抵抗力を高めるなど、
           人体に有用な働きをする菌
○悪 玉  菌 … 毒素を出し、腸内腐敗や炎症を起こす物質や、
           発ガン性物質をつくる悪い菌
○日和見菌 … 腸内に善玉菌が多いとおとなしく、悪玉菌が増えると
           悪さをする
ヨーグルトの乳酸菌は、腸内の善玉菌の増殖を助け、
腸内の善玉菌と悪玉菌のバランス整えて、健康な身体にしてくれます。
 
 
746 【心と体の健康情報】 
~食と健康~ 「ヨーグルトを食べよう」
 
私の好物にヨーグルトがある。 高山にドライブした時など、立ち寄った道ので、地元の牧場のヨーグルトを、お土産に買って帰ったりする。
旅に出た時、ホテルの朝食は洋食…ご飯に味噌汁の和食は好まない…パンにソーセージ、ヨーグルト、コーヒーなど、洋食に食欲がそそられる。
 
忘れられないのは、ニューヨークのオプショナルツアーのバスの中で、 朝食いていたヨーグルト… コクがあり、トロッととろける舌ざわり…高級豆腐を口にした時の、あの感触に似ている。
もう一度食べたい…あのおいしさ、 忘れ
 
高齢者に多い「骨粗しょう症」。その改善は、 若い頃から食事を通して、カルムの摂取を心掛けていなければならない 年をとってからでは、 思うようには善さないのです。 日頃不足しがちなカルシウムを、 効果的に補ってくれる食品が、 ヨーグルトなの
ヨーグルトは、牛乳を乳酸菌で発酵させたもの… 牛乳の成分をそのまま受け継ぎ、100g当たりのカルシウムは牛乳よりも豊富で、 消化吸収も良い。
 
牛乳を飲んだら、お腹がゴロゴロする人も、ヨーグルトなら安心です。 乳酸菌の整腸作用はよく知られている… 腸内でビフィズス菌などの善の増殖を助け、 腸内を酸性化して、酸性に弱い悪玉菌の増殖を抑え、腸内を防止してくれる。腸内環境が整えば、便通がよくなり、健康増進、 美肌・容にも役立つのです。
 
ところが、老齢期にさしかかる頃から、ビフィス菌が減少してくる。
腸内バランスがれ、悪玉菌が増えてくる。そんな状態が続くと、 消化機能が衰え、食物が腸に長く留まるようになり、腐菌・悪玉菌が増殖して、ガン誘発の原因になるのです。
 
ヨーグルトで、近年特に注目されるのは「免疫力」を高める効果… ガンやインエンザなどの予防 抑制効果があるのです…特定の乳酸菌が、 ガン細胞を殺してくる”NK細胞”を活性化させ、免疫力を高める働きをしてくれるのです。
 
私は朝食時、スライスしたキウイとバナナにヨーグルトをかけて食べる。 キウイのすっぱ味がなくなり、 食欲が増してくる。
変わった利用方法では、硬めの肉をヨーグルトに漬け込むと、 肉が軟らかくなります。

2010年03月17日

チュニジア紀行「古代カルタゴとローマ」

■波乱万丈・チュニジアの歴史
BC2000年 : ベルベル人、ヌミディア王国建国
814年 : フェニキア人による都市国家・カルタゴ建国
146年 : カルタゴ滅亡。ローマの支配下に…
紀元439年 : ローマ帝国衰退。スペインからゲルマン民族侵入
王国建国
533年 : ビサンチン帝国(東ローマ帝国)の支配下へ…
647年 : ビサンチン衰退。
以後1200年、イスラム・アラブの支配下に…
1881年 : フランスの植民地支配
1956年 : 独立運動の後チュニジア共和国建国
チュニジアは、各時代この地を支配した民族の遺跡・文化が多彩に点在し、世界遺産は8ケ所…古代から現代まで3千年の歴史が詰まった、 魅力満載の国です。

【吉村外喜雄のなんだかんだ - 747】
チュニジア紀行「古代カルタゴとローマ」

二月中旬、地中海の宝石と呼ばれるチュニジアを訪れ、世界遺産巡りをした。
ヨーロッパ風土の白く美しい街並みから、穴居住まいのベルベル人、サハラ砂漠まで、 見所満載のチュニジアの旅…
今から約二千八百年前、地中海を挟むイタリアの対岸のアフリカの地に拠点を置いた、 都市国家カルタゴ…海洋民族・フェニキア人が建国したこの国は、地中海貿易の中継地点として栄華を極めた。
紀元前二世紀、新興ローマとカルタゴが、地中海の覇権を巡って戦った。
第二次ポエニ戦争では、名将ハンニバルが、アルプス超えの奇襲を敢行し、ローマを窮地に追い込んで、 その名を後世に残した。
しかし、第三次ポエニ戦争でカルタゴが敗れ、滅亡…その悲劇的結末は、今も伝説になって、 語り継がれている。
チェニジアの旅3日目、首都チェニス南西約100キロの世界遺産「ドゥッガ」へ… アフリカを代表するローマ・ビサンチン複合遺跡の、その広大さ・素晴らしさに、ドギモを抜かれた。
紀元前7百年頃、ヌミディア王国の都ドゥッガは、カルタゴの支配下にあった。
カルタゴ滅亡後、その都の上に、チェニジアでは最大規模のローマの街並みが建設された。
25万平方メートルの地に、神殿・共同浴場・凱旋門・住居跡など、昔をしのぶ遺跡群が… 当時の繁栄ふりが伝わってくる。

2010年03月19日

孔子の教え(30)「何を五美と言い、四悪と言うのか?」

■「論語よみの論語知らず」 
 
中国古典「論語」…二千年以上前もに書かれたものだけに、
言葉の意味が現代と違っていたり、書かれた時代背景を知らずに、
現代の言葉の意味をそのまま当てはめてしまったりして、
間違った解釈をし、分かったつもりになっている。
 
また、素読を繰り返し、解説を読んで、論語を学んだつもりでいても、
孔子が言う本当の意味を学ばなければ、「論語よみの論語知らず」に
なってしまう。
長い年月論語を学んだ人でなければ、この言葉を人に投げかける
ことはできないだろう。
少し読みかじった程度の私には、とてもとても…
論語を人に語るとき、知ったかぶりは慎まなければならない。
 
 
 
748 【心と体の健康情報】 
~古典から学ぶ~  孔子の教え(30)
「何を五美と言い、四悪と言うのか?」
 
民主党…政権を奪還して半年…マニフェストのトーンダウンで、 最近は人気も降ぎみです。 あちらを立てれば、こちらが立たず…代議士の先生方…理想と現ギャップに、責任政党の難しさと厳しさを、かみ締めているのでしょう…
 
弟子の子張が先師に尋ねた。
「どのようにすれば、政治を立派にやっていくことができましょうか」
「子曰く、五美を尊び、四悪を退くれば、これを以って政に従うべし」                                                 (尭曰第二十)
「先師が答えられた。”五美”を尊び、”四悪”をしりぞけることだ」
 
弟子の子張が「何を五美と言うのでしょうか?」 と先師に尋ねた。
「子曰く、君子は恵して費やさず、労して怨みず、欲して貪らず、 泰(ゆたか)にして驕(おご)らず、威にして猛からず」
 
「先師が答えられた。
  政治を行う者は…必要な恩恵は与えるが、お金はかけない。
             民を働かせても、怨みは買わない。
                              欲っしても、 欲張らない。
                              然としているが、 おごりはしない。
                              威厳はあるが、 猛々しくはない
                                                                  …この五つだ」
 
弟子の子張が「何を四悪と言うのでしょうか?」と先師に尋ねた。
「子曰く、教えずして殺す、之を虐(ぎゃく)という。
  戎(いまし)めずして成るを見る、之を暴という。
  令を慢(ゆる)くして期を致す、之を賊という。
  之をひとしく人に興(あた)うるに、出内(すいとう) の
 吝(やぶさ)かなる、之を有司(ゆうし)という 」  
 
「先師が答えられた。
 民を教えないで、罪を犯したからといって、 殺すのを”むごい”と言う。注意もしないでよい成果を求めるのを、”むちゃ”と言う。
 命令を緩やかにして、実行の期限だけを厳しくするのを、”そこなう”と言う。
 どうせ出すものは出さなければならないのに、 けちけちして出し渋るのを”小役人根性”と言う」
 
親は我が子を、上司は部下に、物事の良し悪しを教えないで、 悪いことをしたかと罰する…。
何も教えないで、成績や成果を求めようとする親や上司…
”四悪”の一つや二つ、 私たちにも心当たりがあるようです。
人の上に立つ者の、リーダーに必要な心構えがよく示されている。
                                       
                                      理念と経営・伊與田覚「論語の対話1月号」
 

2010年03月25日

チュニジア紀行(2)「サハラ砂漠の日の出」

■ローマの水道橋

 

7日目、チュニジア北部のローマ遺跡、
「ザクアンの水道橋」を見学。

水源地ザクアンから、地中海に面した
カルタゴまで、全長132kmの、
世界最長のローマ水道橋。

その多くは、地下に掘られた水路を
流れるが、地表に表れる水道橋、
現在残る部分は20kmあり、
一部は現在も使用されている。
   チュニジア
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【吉村外喜雄のなんだかんだ - 749】
チュニジア紀行(2)「サハラ砂漠の日の出」

5日目早朝、四駆ランドクルーザーに分乗して約一時間、暗闇のサハラ砂漠に入り、日の出を待った。 徐々に地平線が明るくなって、砂丘が朝焼けに染まっていく。地平線から太陽が顔を出した…瞬間、歓声が上がる… あまりの素晴らしさに言葉を失った。

チュニジア1 チュニジア2 チュニジア3
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サハラ砂漠へ向かう道は、アメリカ西部の荒野のような、荒削りで起伏の激しい大地が広がる。 山岳峡谷、塩湖、そして椰子の木に囲まれたオアシスの村など、日本では味わえないダイナミックな風景を眺めながら、 チュニジア最大の"塩湖"ショット・エル・ジェリドへ…
面積は5千K㎡…沖縄県の総面積の二倍もあり、西は地中海沿岸から、 東はアルジェリア国境まで延びている。住民は塩湖の塩を切り出し、生活の糧にしている。

チュニジア4 チュニジア5 チュニジア6
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孟子の教え 「天は人を試す」

■今日のことば              松下幸之助翁「一日一語」より
 
 『  人を使うコツはいろいろあるだろうが、まず大事なことは、
 人を信頼し、 思い切って仕事をまかせることです。
 信頼され、まかされたら、人間は嬉しいし、 それだけ責任意識
 が強くなる。
  だから、自分なりにいろいろ工夫もし、努力もして、 その責任を
  全うしようとする。
  言ってみれば、信頼されることによって、その人の力が、
  フルに発揮されてくるわけである。
  
  実際には、100%人を信頼することはむずかしいもので、
 そこに「
まかせて果たして大丈夫か」という不安も起こってこよう。
 しかし、 たとえその信頼を裏切られても本望だというぐらいの
 気持あれば、案外に人は信頼にそむかないものである   』
 
 
750 【心と体の健康情報】  
~古典から学ぶ~  
孟子の教え 「天は人を試す」
 
孟子(BS372~289)は、中国・戦国時代の儒学者です。
儒教では、孔子に次ぐ重要な人物で、別名「孔孟の教え」 と呼ばれている。
孟子は性善説を唱え、仁義を重んじる王道政治を目指した。     (メルマカ゛624)
 
「天の将(まさ) に大任を是の人に降 (くだ) さんとするや
必ず先ず 其の心志(精神) を苦しめ 
其の筋骨を労(疲労) せしめ
其の体膚を窮餓 (餓え苦しむ)せしめ 
其の身行(行動) を空乏(空しく) せしめ
其の為さんとする所 (意図)を 
ふつ乱(散らかり乱れ) せしむ。
 
心を動かし(発奮させ)  性(性格) を忍ばせ(辛抱強くし)
其の能くせざる所 (できないところ)を 
増益(できるように) せしむ所以なり
人恒(つね) に過(あやま) ちて 然る後に能く改め 
心に困しみ慮 (おもんばか)りにみちて 
然る後に立ち上がる 
苦しみが色(顔色) にあらわれ 声に発して 
然る後にさとる」
 
「天がこの人を、世の中の人のためにひと働きさせたいと思ったときは、
まず、その人の精神を苦しめるようなことを起こす。
酷な労働を強いて、疲労困ぱいさせてしまう。
それで投出すような人には、任せられない。
 
とにかく、食べられないような状況や、 収入が絶たれるような状況をつくってみる。 それに耐え、我慢できるなら、やってもやっても、成果出ない状況に追い込む。
それでも志を失わないかどうかを見る。
 
いろいろと計画しても、全部うまくいかない状態をつくって、 それでも潰れないかどうかをみる。とにかく、 それでも頑張って辛抱強く、その出来ないというところを、出来るようにしていく。
 
そういう困難に打ち克ってこそ、いままで出来ないと思っていたことが、 出来るようになっていく。 人は間違いを起こして初めて、悔い改める。
心が苦しみ悩みに満ちて、初めてこれではいかんと、心を奮い立たせる。
 
苦しみが外からわかるほどになって、初めて悟るのです。どこまで耐えられる人物であるかを、天が試しているのです。とにかく試練を与えてみよう。
それでも這い上がってくるような者に、重要な仕事を任せる 」
 
神は、その人を試めそうとして、あえて災難・貧苦・ 病気といった逆境に陥いらせ、様々な無理・ 難題を下しれる…下された無理・ 難題をよく見れば、それはすべてその人にとって、解決可能な問題ばかり…
 
決して「参議院議員に立候補せよ」とか、「オリンピックで金メダル取れ」 とは言わないし、 その問題で悩みを抱えることもない。
 
逆境は、自らに課せられた試練だ。この試練に耐え、乗り越えた時、 神は自信・勇気・ 信頼など、素晴らしいプレゼントを用意するだろう…何ごとも肯定に受け止めるなら、 「なにくそ!」と頑張る勇気が涌いてくる。

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