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脳の栄養を考えた食事を…

■食生活と健康
 
食べ物は生命の源です。食べ物から、体に必要ないろいろな
成分が作られます。
私の両親の頃は、ご飯に味噌汁、煮魚、漬物といった和食中心の
食生活でした。私の世代は、そうした和食に、牛肉、ハム・ソーセージ、
卵、牛乳などの洋食が、食卓をにぎわすようになりました。
 
今の若い世代は、コンビニ弁当や出来合いのお惣菜、外食で済ませ
てしまいがちです…野菜が不足し、ビタミンの摂取が減って、栄養バ
ランスを崩してしまう。
 
今の私たちの健康は、30~40年前の食習慣が色濃く影響している。
日本人の平均寿命が世界一なのは、和食中心世代が長生きしている
からです。
戦後に生まれ、洋風の食事に慣れ親しんだ若い世代は、メタボなど、
何らかの生活習慣病に悩まされるようになった。生活習慣病の年代が、
小中学生にまで及んでいるのです。
 
昨年、日本人の平均寿命が初めて下降した。この先、今までのように
長寿国でいられなくなるかも…
 
738 【心と体の健康情報】 
~食と健康~ 「脳の栄養を考えた食事を…」
 
脳のエネルギーの元となるのは「ブドウ糖」…脳の栄養になるのはブドウ糖だけです。脳が活発に活動している時は、脳がブドウ糖を大量に取り込んでいる時です。
 
うつ病などで、気分が落ち込んでいる時は、ブドウ糖の取り込みが減り、脳の活動が低下します。逆に頭を使って何かをしている時は、脳は活発に働き、ブドウ糖をたくさん使います。
 
最近の日本人の糖分摂取量は、30年前の半分くらいに減っているという。
なのに、糖尿病患者は増えている。糖分が不足しても、脳はブドウ糖を必要とするので、体のほかの部分にブドウ糖が行き渡りません。
 
すると、体内でインスリンを出しても十分に働らかず、血中のブドウ糖が増えたままの状態になります。
これが糖尿病になる原因です。摂取カロリーを抑えようと食事を抑えると、かえって糖尿病になるのです。
 
うつ病の治療に使われる「セロトニン」…この薬の原料は、マグロやカツオ、豚の赤身などに多く含まれる、アミノ酸です。
ダイエットのためと、野菜や果物しか摂らないと「セロトニン」が不足して、うつ症状になる人が増えるのです。
 
健康に悪いと、やり玉に挙げられるものに「コレステロール」があります。しかし、「ガン」や「呼吸器疾患」「アルツハイマー病」は、血中コレステロールの多い人は、なりにくいのです。
脳は脂肪が多いので、ある程度の量のコレステロールがないと、脳は働きません。
 
いつまでもボケずに、健康でありたいと願うなら、脳の栄養を考えた食事をとるようにします。毎日「何を食べるか」ということは、「どう生きたいか」ということに深く関わってきます。体の健康だけでなく、その人の生き方と深くつながってくるのです。
浜松医科大学名誉教授 高田明和「食と健康」より
 

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