■「引越しの心得」
戦国大名・伊達政宗は家臣に
「引越しの心得」 を厳しく教えている。
(メルマガ681号)
「国替え、屋敷替えなどの時は、家の中をすみずみまで掃除して、
チリさえも残さぬようにしてから、立ち去るべきである。
また、破損した所は修理し、崩れた壁は塗り直してから、次の人に渡す
べきです。
それは、後からいろいろと非難を受けることを避けるために、大切である。
武士の名を傷つけないように、常に心がけなけれぱならない。
もし、父子、兄弟の間で屋敷を譲る際に、このような問題があったならば、
他人相手よりも恥ずかしいことです」
【心と体の健康情報 - 683】
~幸せな人生を歩むために~
「後始末の心得」
「今週の倫理」617号 「後始末を習慣化させ、けじめのある生活を」を転載します。
「 事、
未だ成らず、 小心翼々
事、
まさに成らんとす、
大胆不敵
事、
既に成る、 油断大敵
」
「実行前は、細心な研究・調査・計画のもとに充分な準備をする。その際には、
あたかも"小心"と思えるほどに行なう。
実行段階に至っては、
一切の不安を捨て、
一気呵成に行なう。
そして、 成就の後は油断せず、緊張感を持続する」
江戸時代末期、幕臣として活躍した勝海舟が遺した言葉で、
大事に当たっての心構えを述べたものです。
中でも実践が難しく、かつ銘肝すべきは、「事、
既に成る、油断大敵」と、後始末の重要性を説いている箇所ではないでしょうか。
「勝って兜の緒を締めよ」 「立つ鳥は跡を濁さず」等、物事や心の後始末の大切さを説いた教訓は色々ある。
それらが示唆するように、
人は物事がスムーズに進むと、
つい気を抜いたり、最後の詰めが甘くなったり、
確認を怠ったりして、 逆に失敗を招いてしまいます。
大きなイベントのお世話を引き受けて、懸命に取り組み、大成功を収めた後、
一緒に手伝った仲間への気配りを怠ったために、
周りからよく言われず、努力が報われない…
などといった事例、よくある話です。
取り組んでいる仕事が一段落して、これで完了したと思っても、いま一度、
点検作業を徹底する必要があるのです。
後始末を実践するポイントとして、次の三点が挙げられます。
<1>間髪をいれずに、
すぐに行なう
後始末をする時、まず大切なのは「間髪を入れずに速やかに行なう」
こと。
一息入れたり、間をおいてからでは、緊張感が途切れたり、 おっくうになったりして、
結局はやらないようになってしまうのです。
一息入れたり、間をおいてからでは、緊張感が途切れたり、 おっくうになったりして、
結局はやらないようになってしまうのです。
<2>感謝を込める
後始末は、形だけではなく真心を込めてやらなければなりません。
次回開催に供えて、
使用した道具・グッズの後始末はもちろんのこと、
お手伝いいただいた方や、お客様に対しても、
機会を見て お礼の訪問をしたり、
お礼状を送るなど、手抜かりなくやっておくことです。
お礼状を送るなど、手抜かりなくやっておくことです。
<3>"気"を抜かない
先に述べたように、気の緩みや油断が失敗や事故につながります。
最後まで集中力を途切らせずに、パーフェクトを目指しましょう。
後始末は、単なる後片付けではなく、物事のけじめであり、「感謝の気持ち」
を表現する"時と場"でもあります。さらには、
終点であると同時に、次回につながる出発点にもなります。
後始末することが習慣化すると、「この機をのがさず」という、
前向きな姿勢が磨かれ、
次々と小さな成功を手にするようになります。
「積小為大」…日頃から、
事の大小にかかわらず、
「後始末」 をおろそかにしないような取り組みをしていきたいものです。