■今日のことば
・地球温暖化を考えるとき…
「一人の目覚めが 百人におよび、百人の目覚めが 千人におよび、千人の目覚めが
万人に そして社会全体におよぶ」
松下幸之助
松下幸之助
「うまくいかぬから、望みを失うのではない。
望みをなくするから、崩れていくのである。
見かけが良く見えたり、悪しく見えたりするのは、
ただ表面の変化であり、
一時のきまぐれで、
かえって面白いことである。
それは、すでに大きく伸びるための一時の屈曲であり、
高く昇るためのふんばりである」
「万人幸福の栞」
「万人幸福の栞」
681 【心と体の健康情報】
~歴史から学ぶ~
「伊達政宗/引越しの心得」
先週日曜のNHK大河ドラマ「天地人」に、東北の暴れん坊”伊達政宗”が登場した。
秀吉から景勝に書状が届き、「勢力を拡大する伊達を打て!」との命。
兼続が正宗に対面し、「力では人の心はつかめない」、
戦いをやめるよう説得する…そんなシーンがあった。
戦国時代、仙台藩の基礎を築いた伊達政宗…都から遠く離れた地にありながら、武田や浅井・
朝倉がそうであったように、時代の変化を見誤ることなく、様々な困難を克服・乗り越えて、確固たる地盤を築き上ることができた、戦国大名である。
その伊達政宗、
家臣に「引越しの心得」を厳しく教えている。
「国替え、屋敷替えなどの時は、家の中をすみずみまで掃除して、チリさえも残さぬようにしてから、
立ち去るべきである。
また、破損した所は修理し、崩れた壁は塗り直してから、
次の人に渡すべきです。
それは、後からいろいろと非難を受けることを避けるために、
大切である。武士の名を傷つけないように、常に心がけなけれぱならない。 もし、父子、
兄弟の間で屋敷を譲る際に、
このような問題があったならば、
他人相手よりも恥ずかしいことです」
戦場で勇ましく戦うだけが、武士の名誉ではなかったのです。
「他人に迷惑をかけない」
「整理整頓に心がける」
「借りたものは、
元の状態に戻してから返す」
これらは、武士の心得として、幼少の頃から厳しく教え込まれたのです。
戦場で命がけの働きをしようとする者は、
普段の心構えが出来ていなければならない。当たり前のことを、きちんとやれない者が、
いざ戦場で手柄を立てようなど、無理というものです。
木村耕一著「こころの朝」より
余談だが、伊達政宗といえば「だてこき」がある。しゃれっ気に溢れたいきな人、派手な装いを好む洒落物のことを言う。この言葉に象徴されるように、相手の心のをつかむのがうまく、また、世の中の情勢を見極めることに長けていた。
初めは秀吉に仕えていたが、関が原では家康側につき、
仙台藩62万石の大名になっている。細かいことに気を配り、
一つとしておろそかにしない、正宗の用心深さが、
厳しい戦国の世をみごとに渡りきっていく要因になるのです。