■日本漢字能力検定協会「変換ミスコンテスト」
・理事長親子が
采配を振るっていた頃 … 「検定協会、
良く出来た内容です」
「ぜんざい三杯の誘惑に負けた」
「お金の貸し借りは現金です」
・理事長親子が
収賄・横領の疑いで辞任 … 「検定協会、
欲で汚いようです」
「全財産倍の誘惑に負けた」
「お金の貸し借りは厳禁です」
「深くお詫び申し上げます」 → 「不覚お詫び申し上げます」
○エントリー作品から
「500円でおやつ買え」 → 「500円で親使え」
「言わなくったっていいじゃん」 → 「岩魚食ったっていいじゃん」
「帰省中で渋滞だ」 → 「規制中で渋滞だ」 → 「寄生虫で重態だ」
「助走は出来るだけ速く」 → 「女装はできるだけ早く」
「正解はお金」 → 「政界はお金」
「根気よく待ったかいがあった」 → 「婚期よく、待ったかいがあった」
「私と居てください」 → 「渡しといてください」
678 【吉村外喜雄のなんだかんだ】
~ことば遊び~ 「落語・ぞろぞろ」
落語の値打ちは、噺の面白さと”落ち”で決まる。
最後の”落ち”で、噺を何倍も面白くし、
味わい深いものにしてくれる。落語フアンにはそこがたまらないのです…
「ぞろぞろ」は、そんな噺です。
♪浅草田圃の中ほどに、小さな寂れた稲荷の祠。
すぐ近くに流行らない茶店があった。
ある日、その茶店の主人が、お稲荷さんにお参りをして帰ってくると、
まもなく夕立になった。珍しいことに、客が飛び込んできて、雨宿りをした。
雨も上がったので、店を出ようとした客が、道がぬかっているので…
主に「わらじはないかい」と訊いた。
主は、一年前から一足売れ残っている、天上からぶら下がっているわらじを薦めた。
「いくらだい?」『八文でごぜえやす…引き抜いてくださいまし…』
客は八文置いて、わらじを引き抜いて履き替え、店を出ていった
と…また客が入ってきて「わらじをくれ…」
『一足残っていたわらじ…今しがた売れたところで…もう有りません』
「なにを言ってんだい…一足ぶら下がっているじゃねえか…」
『あれッ?』と思いつつ…売った。
客は八文置いて、わらじを引き抜いて履き替え、店を出ていった
と、またもや客が…断わると…客は
「なに言ってんだい…一足ぶら下がっているじゃねえか…」
主はまた『あれッ?』と思いつつ…売った。
よくよく見ると、客がわらじを引き抜いて、履いて店を出て行くと、
天井裏から新しいわらじが、ゾロゾロッと下りてくるのだ。
「こりや、稲荷のご利益に違いねぇ」と大喜び。
これが口伝に伝わり、評判となって、毎日毎日えらい行列…
と、この店の向かいの流行らない床屋。
「近ごろはとんと客が寄り付かなくなった…それに引き換えなんでぇ…
あの茶店の人だかりは…」
親方、主から”ぞろぞろわらじ”の話を聞かされて、
お稲荷さんへすっ飛んでいった…「床屋もわらじのように、ゾロゾロ繁盛しますように…」
と拝んだ。
店に戻ってみると、珍しいことに客が待っていた…
「急いでいるんだ…ヒゲをやっておくれ…」
ありがてえ…早速ご利益様々だ。この客が帰ると、後から、後から新しい客がゾロゾロ…その客が帰ると、また新しい客がゾロゾロ…
『ゾロゾロ、ゾロゾロ客がやってくるなんて、こんな嬉しいことはねぇ…』
親方は腕によりをかけて、客の顔をツーッと剃ると…
あとから、新しいヒゲがゾロゾロ…
三遊亭円窓「五百噺ダイジェスト」から