■赤ちゃんの名付け
「字画が悪いから」「名前が気に入らないから」と、親から貰った名前を
変えてしまう人がいます。
赤ちゃんに付けられた名前は、心を込めて両親が最初に贈るプレゼントです。
名前には両親の真心が詰まっています…一生大切にしたいものです。
だから、大人になってからも…自分にふさわしい、好な名前であってほしい…
人から、親しみをもって呼ばれる名前であってほしい…
生まれてきた時代にふさわしい名前であってほしい…
芸能人や流行歌手、スポーツ選手など、その時代の流行に追従した名前は、
周りに同じ名前の友達が何人もいたりして…
名前は一生変わらない…だから、ちゃんと意味があり、誰もが読める、
読み間違いのない、名前であって欲しい…
画数が少なく、書きやすい名前がいい…
字画がどんなに良くても、結婚して名前が変われば、意味がなくなってしまう…。
【吉村外喜雄のなんだかんだ - 649】
~私の昭和~「名前ランキング…時代とともに」
仕事も趣味も…家にいるより、山に海に、あちこち飛び回る方が好きな私。
親から貰った名前は「外喜雄」…外を喜ぶ男…アウトドアー好きの私に
ふさわしい名前です。
昨年08年、男の子に付けられた名前で、一番人気は「大翔(ひろと)」でした。
流行演歌のように、名前から生まれた年代が見えてくる。
そこで、戦前から戦後、現在に至るまでの、名前ランキングを追ってみました。
■男子
私の兄弟…昭和12年生まれの長男は「雄一」、次男は「忠雄」、三男の私は「外喜雄」、
四男で、19年生まれの弟は、戦争に勝ちたいとの思いから「勝治」。
戦後間もなく、22年に生まれの末つ子は「昭雄」。
戦前から戦後にかけて、男兄弟5人に父親が付けた名前です。
太平洋戦争真っ只中、昭和16年~20年に生まれた子供には、「勝・勇・進」など、戦勝を願う名前が多かった。
私の兄弟の名前にも「雄・忠・勝」が入っていて、 一億総決起時代の、父の思いが伝わってくる。
戦後間もない22年~24年は、平和であってほしいとの願いから、「博、和夫、清」が上位を占め、昭和30年代は、「誠、浩、茂、隆、
修」などがランキング上位を占めた。
生活にゆとりが出始める昭和40年代になると、「健一、哲也、剛」が上位を占め、昭和53年まで、「誠」が毎年一位になった。
昭和49年~61年の十年間、「大輔」が1位・2位を独占…「直樹、健太」が続く。
昭和63年~平成9年の十年間は「翔太」…「拓也、健太」が続く。
平成10~19年は「大輝」が一位…翔、大翔、翔太など、「翔」の人気は相変わらず。
「拓海、海斗」のような凝った名前が増え、読むのに一苦労する。
「大翔」の場合…ヒロト、ハルト、ヤマト、ダイト、ダイキ、タイト…など、 幾つもの呼び名があり、幼稚園の先生も大変です。
■女子
年号が昭和になった昭和2年、昭和の一字を取った「和子」がランキング1位になった。
この「和子」という名前、よほど気にいられたのでしょう…昭和27年までの26年間、戦前戦後を通して、ランキング1位23回、
2位が3回と、3位以下になったことがない。
「幸子」は27年間に、1位1回、2位16回、3位5回。
「洋子」は1位1回、2位4回、3位6回。
「節子」は昭和5年~14年の十年間、ずっと3位だった。
昭和28~38年は「恵子」がダントツの1位8回。「久美子、由美子」が続く。
その後、「陽子、智子、裕子」などの名前が上位を占めるが、昭和57年を境に、下に"子"が付く名前は姿を消していった。
代わって「愛」ちゃんが、昭和56年~平成7年の15年間、1位8回、2位7回、
「麻衣、美穂、彩」が続く。
平成3年からの6年間は、「美咲」が1位を独占。
平成9年以降ようやく、「明日香、萌、さくら」に取って代わり、
最近5年間は「陽菜」が1位、2位にいる。