ボジョレーヌーボー
毎年11月の第3木曜日は、ボジョレーヌーボーの解禁日…季節の風物詩になっている。
ボジョレーは、フランス南東部、リヨンの北に位置するワインの産地。
その年に収穫されたガメ種のブドウを使用し、99%が赤ワイン。
世界各国現地時間で、11月の第3木曜日午前0時に、一般への販売が解禁される。日本は時差の関係で、毎年、
世界の先進国で最も早く解禁の時を向かえる。
パリではこのヌーボー、一瓶20~30フラン(340円~500円)位で買える。
1,000円~4,000円もする日本の市場価格は、高すぎるのでは…ボジョレーの人達には、日本は最高に美味しい市場である。
それでいて、日本でのヌーボーの売上は世界一。ルイヴィトンやエルメス等、パリの有名ブランドの店に群がる日本人同様…
フランス人には、理解しがたい光景である。
近年、日本人が生産量の半分近くを買い漁るため、価格の高騰や品薄を招き、地元民から反発の声が出ている。
【吉村外喜雄のなんだかんだ - 621】
「国産ウイスキーが世界一に…」
忘年会・新年会シーズンになりました。若い頃、一杯呑むと言えば、決まって片町に繰り出した。納会だ、忘年会だと、
人が集まって呑むときは、県内の温泉郷で一泊するのも、当たり前だった。
あれだけにぎわった片町や温泉郷…今は、まばら…馴染みの店もご無沙汰で、キープしたウイスキー、もう無いだろう…。
スナックで呑む酒は、スコットランド産スコッチに限ると、本場の酒にこだわってきた。トリスやニッカなどの国産ウイスキーは、
何十年の間格下に見られてきたのです。
だが今年4月、英国専門誌が主催する国際コンペ「ワールド・ウイスキー・アワード(WAA)」で、ニッカの"余市1987"が、
世界一の「シングルモルト・ウイスキー」に選ばれた。
シングルモルトとは、単一の蒸留所で作られた大麦原料のウイスキーのことで、個性が強く、ウイスキーの中で唯一急成長している商品だ。
英紙サンデー・タイムズは、「本場スコットラントに驚きが広がっている」と報じた。「かっては、 冗談のタネにされていた日本産ウイスキー…歴史的快挙だ」と。
北海道・余市の蒸留所では、酵母の種類や原料、蒸留、発酵法、熟成用の樽を替え、何千種もの原酒を造り分けている。 「余市1987」は、20年熟成の樽から厳選した、8樽の原酒を合わせた、シングルモルトである。
スコットランドの蒸留所は、経営効率が優先され、日本のように造り分けすることをしない。審査では、原酒の多様性から生まれた、
豊かな香りが高く評価された。
日本で最初にウイスキーの生産が始まったのは、1924年…大坂・山崎。
日本のウイスキー造りの技術は、80年の年月をかけて、本場に追いつき、追い越した。
サントリーも、今年の4月WAAで、複数の蒸留所の原酒を混ぜる「ブレンド部門」で、2年連続世界一に輝いている…「響30年」だ。
「響」は、別の2つのワールドコンペでも、最高賞と金賞を受賞している。
今では、英国の植民地だったスリランカのバーにも、「余市」や「響」が置いてあるという。
ヨーロッパにジャパニーズ・ウイスキーが受け入れられる日も、そんなに遠くはなさそうです。
読売新聞「サイエンス・立体交差」から抜粋
近頃は焼酎とビールがよく呑まれる…日本酒とウイスキーの消費は、減り続けている。私はアメリカンウイスキー・バーボン派で、
ターキーのロックにこだわるが、家では350mlの発泡酒を呑み…寒さが増すとともに、焼酎のお湯割りを楽しんでいる。
一頃、ブームになったワイン…リッチな気分を演出し、ナイフとフォークで食事をする時や、誕生会などで栓を抜いていたが、
近頃は手も付かず、棚に淋しく並んでいる。
11月20日(木)、日本で解禁となったボジョレーヌーボーも、消費は最盛期の半分に減ったとか。1本3,000円近くするが、今年は、
1,200、1,300円の品が、店先に多く並んでいるという…。
数年前、発売前夜のカウントダウン・パーティに、夫婦で参加したことがある。
午前0時…景気よく開いたボジョレーヌーボーの樽…日本酒同様、瓶詰めよりずっと香りがよく、美味しかった。
余談だが、新年を迎えるカウントダウンは…東京デズニーリゾートへ家族で…セブ島の五つ星リゾートホテルで…
ラスベガスのシーザース・パレスで、年越しパーティーに参加した。
今年は、和歌山県の串本で、年末の31日からスキューバー・ダイビングを楽しみ、正月を向かえる予定です。