« 老舗企業大国日本 | メイン | 老舗企業大国日本(2) »

毎日10分間の読書が、子ども達を育む

■今日のことば            二宮尊徳翁

『書物を読んで実行しない者は、鍬を買って耕さないのと同じだ。
 耕さないなら、どうして鍬を買う必要があろう。
 行わないなら、どうして書物を読む必要があろう』

※長年、時間とお金を掛けて学んできたことが、どれだけ生かされているか?
  どれだけ身に付いているか? 自問自答してみると、そのほとんどが仕舞い
  込まれたまま忘れ去られ、取り出すことが出来ない。恥ずかしい限りです。

『遠くをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。
 それ、遠きをはかる者は、百年のために杉苗を植う。
 まして春まきて、秋実る物においておや。故に富有なり。

 近くをはかる者は、春植えて、秋実る物をも、尚遠しとして植えず。
 唯、眼前の利に迷うて、まかずして取り、
 植えずして、刈り取る事のみ眼につく。 故に、貧窮す』



【心と体の健康情報 - 340】
~子育て心理学~
「毎日10分間の読書が、子ども達を育む」

私の小学生時代、終戦~29年の戦後の10年間は、隣近所みんな貧しく、ひもじかった。
兄のお下がりの、ヒジやヒザに継ぎの当った服を着て、毎日学校から帰ると、暗くなるまで外で遊んだ。

テレビの無かった時代です。子どもの娯楽は、ぺッタやビー玉、石ころをゴムのパチンコで飛ばして戦争ごっこをしたり、 縄跳びをして遊んだ…。下町では、草野球が盛んだった。私が住む繁華街には子どもがいない…家で一人遊ぶことが多かった。
いつの頃からか、本をよく読む少年になっていた。香林坊に貸本屋があった。
また、兼六園内の坂の上にあった、県立図書館へもよく行った。

「ガリバー旅行記」 「宝島」 「三銃士」 「岩窟王」、マーク・トウェィンの 「トムソーヤーの冒険」など、想像力を膨らませ、胸をときめかせて、夢中で読んだものです。
江戸川乱歩の「少年探偵団」も懐かしい。探偵・明智小五郎が活躍する、子ども向けのミステリー小説です。

以下、読売新聞「論点・言語力向上」からの抜粋です。
OECDの調査によれば、日本の15歳の「読解力」は、数年前の8位から15位に転落した。
自分の考えや意見を自由記述する試験でも、他国に比べて白紙回答が際立つ…読解力が著しく低下してきているのです。

日本人が日本語を自由に使うのは、当たり前のことなのに…読解力の低下は、学力全体に影響する。読解力がなければ、 国語ばかりでなく、算数、社会、理科の内容や文章も、読み解けないからです。
これは、学校教育だけの問題ではない。読解力が低いまま社会に出ると、電子メールは書けるけれど、仕事に必要な連絡・ 報告文書が書けない。

そこで一部の企業では、言語力を身につけさせようと、月刊経営誌をグループに分けて読ませ、デスカッションさせたり、 新聞を輪読させて、表現力や文章力を付けさせるなど、読解力を高めるための社員教育が、盛んに行われている。

「読解力」は、本や新聞を読む習慣の中から習得できます。
始業前に好きな本を読む「朝の10分間読書」もその一つ。全国約2万5千校の小中高で取り組まれ、約950万人の子どもが参加している。

この活動によって、読書に親しみ、授業が面白くなり、学習意欲が高まっていく。
視野が広まり、情緒が安定し、問題解決能力が育まれる。
暴力やいじめもなくなった…そんな報告が目立つ。
たった10分間の読書の積み上げで、子ども達の心の窓が開き、心身に活力がよみがえってくるのです。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.noevir-hk.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/968

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ひとつ前の投稿は「老舗企業大国日本」です。

次の投稿は「老舗企業大国日本(2)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.36