■「えッ! 宙に浮いた年金5千万人の一人に私が…」
妻が60歳の誕生日を迎え、年金受給手続きに、社会保険事務所へ同伴した。
提出した住民票で、妻と私の生年月日を係員がチェック…。
すると以外や、私にもう一つの年金手帳があることが判明。
厚生年金の届出誕生日と、国民年金の届出誕生日が、何故か一日ずれていて、国民年金が、該当者不明の「宙に浮いた5千万人」
の一人になっていたのです。
38歳の時、脱サラ独立。その後、株式会社を設立するまでの16ケ月間、国民年金に加入していたのです。加入時、 誕生日を一日ずらして手続きしたため、60歳になって「年金記録」を照会・確認した時、国民年金に加入していたことも、 抜け落ちていることにも、気づかなかったのです。
「年金番号重複取消届」を出して、二つあった私の年金が一つに…。一年さかのぼって、年に2万数千円増額されることになった。何か、 徳したような気に…。
【心と体の健康情報 - 323】
~子育て心理学~
「"かわいそうや"は甘やかしのもと」
我が家の愛犬ヘブン。好んで散歩に行く公園に、野良猫が三匹棲みついている。
どこの誰だか知らないが、夕食のご飯やおかずの残りが、山盛りに置いてある。
「かわいそうだから」と、餌をやるのでしょう。それが、公園の子供たちが遊ぶ砂場の脇…。
汚らしいだけでなく、カラスが集まってきてついばむ。餌を撒くから、野良猫が棲みつく。
他人への迷惑を考えると、野良猫に餌をやる行為は、良いこととは言えない。
何かにつけて「かわいそうだから」と、甘やかす人がいる。大概は自分勝手な判断で、人に迷惑をかけていることに、気づいていないのです。
相手が子供であれば、なお更である。食品スーパーのお菓子売り場で、「これ買って!」とダダをこねて泣く孫に、 お婆ちゃんが閉口し、「こんなに泣いてかわいそうや」と、ねだるお菓子を買ってやる。
今度は、買ったらすぐにその場で食べたいとぐずる孫に、「仕方ないか…」と食べさす。こんなふうに「かわいそう」「仕方ない」
と言って、場所をわきまえず、子供の我がままを許すのは、しつけにはならない。
しつけも教育もない。泣いてわめく孫を前に、可愛さあまり、困った状況から早く逃れたい、無難に済ませたいという気持ちが、
そうさせるのです。
北国新聞 丹羽俊夫の「教育一本勝負」
野良猫に「かわいそう」「仕方がない」と餌を与えるのも、似たような行為…。
我が家のヘブン。家族が何かを食べている時、横に座って、じぃ~っとおねだりの姿勢を取る。その可愛さに根負けして、つい与えてしまう。
一度味を占めると、次から餌をくれる人の横に座るから、家族の中で誰が飼い犬に甘いか、すぐわかってしまう。 肥満した犬を散歩させている飼い主…犬の「しつけ」が出来ないことを、証明しているようなもの。
社会生活でのマナーは、一人ひとり違っていいものではない。みんなに共通する礼儀作法が必ずある。自分だけの「かわいそうやから」 を満足させて、みんなに迷惑をかけるのは、決して良い行為とはいえないのです。