[レストランにて]
ドイツ人と日本人とイタリア人が揃って食事に行った。
食事もそろそろ終わろうとする頃、三人の胸の内は…
・ドイツ人は、割り勘にすると幾らになるか…を試算していた。
・日本人は、どのタイミングで三人分払い、おごることができるか、
そして、金額は幾らになるか…を考えていた。
・イタリア人は、おごってくれた人になんてお礼を言おうか…考えていた。
[食文化の違い]
・日本を訪れたフランス人が言った。
「日本は豊かな国だと聞いていたのに、海草や木の枝(ゴボウ)を削って
食べている。それほど食べ物に困っていたとは…」
・フランスを訪れた日本人が言った。
「フランスは豊かな国だと聞いていたのに、何と、カタツムリや蛙を捕まえて
食べている(気持ち悪い…)。そんなに食べ物に困っていたとは…」
【心と体の健康情報 - 311】
~食と健康~ 「食べ合わせ」
戦後間もない、ろくに食べるものもなかった小学2~3年の頃まで、冬休みは母親の実家で過ごした。楽しみは、年末の実家の餅つき。
当日、まだ夜も明けやらぬ朝3時に起きて、家族総出で餅つきの準備に入る。
16畳ほどの内玄関の土間の真ん中に臼を据え、蒸籠を何段にも重ね、もち米を蒸す。
そして、ペッタン、ペッタン…次々と突き上がってくるお餅を、ワクワクしながら見ていたものです。
その実家の茶の間の壁に、売薬さんが置いていった、「食べ合わせの食品」を絵にしたポスターが貼ってあった。
食べ合わせが悪いと腹痛や下痢になると、書き添えてあった。
「ウナギと梅干」「天ぷらとスイカ」などの絵が書かれていたのを記憶している。
食べ合わせの由来は、江戸時代の学者、貝原益軒(かいばら えきけん)の「養生訓」。
冷蔵庫の無かった私の子どもの頃、夏、調理した物が直ぐ痛んでしまうのが悩み。
どの家庭でも、食べ合わせには注意していた。
「食べ合わせ」を集めたら、100を超えるという。
「ハマグリとミカン」「鮎とゴボウ」「ドジョウとまくわうり」「タコとワラビ」「蟹とシイタケ」など…。
しかし、現代の栄養学では、この世に食べ合わせなどというものが存在しないのが定説。
ならば、食べ合わせは迷信でナンセンスかというと、そうでもない。
組み合わせを見ると、脂っこい食品や、堅くコリコリした蛋白源が多く、消化不良を起こしやすい。あい方の食品は、
水気の多い果物や野菜が多く、大量に食べるとお腹を冷やし、消化液を薄める。
冷蔵庫がなかった時代です。
昔の主婦は、夏場の食当たりに、心を砕かなければならなかったのです。
反対に、理想的な"ペア食品"といえば、「サンマに大根おろし」「トンカツにキャベツ」「お寿司にガリ」など…。
大根おろしは消化を助け、ガリは消化を促進させるだけでなく、殺菌作用がある。
千切りキャベツのないトンカツなんて食べたくないし、カレーライスにラッキョウ、福神漬は欠かせない。
突きたてのお餅を、小豆あんや大根おろし、きな粉をまぶして、口の中へツルリ!
口直しに塩気の効いた沢庵をバリバリ…旨い!
よくぞ日本人に生まれけり…である。