■誤報
昨年、「アガリクスから癌発症物質発見」と厚生省が発表。
それまで築いてきたお客様との信頼関係が、失われそうになった。
その後、中国から輸入したアガリクスに付着していた農薬が原因であることが判明。
たった一社の不始末が、アガリクス業界全体の信用を失墜させた。
アガリクスが原因と早とちりした厚生省、間違いを謝罪したかどうかは定かではない…叩かれ損である
・問題の商品を販売した、大手ビールメーカーの子会社は…輸入した乾燥アガリクスを、そのまま粉末処理・袋詰めして販売していた。
・当社が扱うアガリクスのメーカーは…
(1)台湾の自社農園で露地栽培され、品質管理されたものを使用
(2)ビタミン剤のように、有効成分のみを抽出・濃縮し、顆粒にして販売
(3)アガリクスの研究開発では日本一。国際学会での評価も高い
わが家の愛犬ヘブン。今年1月すい臓ガンで、医者から余命数週間と言われた。
あれから半年、ガンを抱えながら今も元気なヘブン。
医者が驚き、「何かしているの?」と尋ねた。
「毎日、餌にアガリクスを混ぜて飲ませています」
【吉村外喜雄のなんだかんだ - 479】
「環境汚染」
5月26~27日にかけて、金沢に黄砂が降った。街並みは霞がかかったよう。
視程は4キロと、快晴時の5分の1ほどに落ち込んだ。
五箇山では、黄砂で雪が赤褐色に染まることを「赤雪」と呼ぶ。飛騨や信州でも同じように言う。
偏西風に乗り、中国から飛来する黄砂は、3~4月が一番多い。
黄砂が降ると、自家用車が薄汚く汚れるので、すぐにわかる。
十年ほど前から黄砂が目立つようになった。問題は、黄砂とともに飛来する汚染物質。
中国の急速な経済発展で飛来する窒素酸化物が、日本各地に光化学スモックを発生させ、酸性雨を降らせる。そして、日本の山が枯れていく。
林野庁の調査では、北アルプスの日本海側斜面の樹木の立ち枯れ面積が、ここにきて急速に増えてきているという。
今年2月、5年ぶりに上海を観光した。
上海市街を遠望しようと、外灘・浦東のシンボル、高さ468メートルのテレビ塔「東方明珠塔」に昇った。
ところが光化学スモックで視界がかすみ、市街を見渡すことができなかった。
5年前には、10キロくらい先まで遠望できたのに…。
この5年の間に、上海は大きく変貌した。
自家用車が市民の足となって街に氾濫する。セダンあり、ワンボックスカーあり。
開発途上国ではごく普通に見られるポンコツ車がいない。
高速道路は片側三車線、ホノルル郊外を走っているような錯覚に陥る。
5年前は、旧型アウディーのポンコツタクシーが街を走る以外、トラックや乗用車がまれに走り過ぎる程度だった上海。
朝、出勤時には、ものすごい自転車の列が道路を埋めつくす…そんな光景を思いだす。
今回、イナゴ大群を思わせるような、自転車の大群は見られなかった。
世界の工場を自負する中国。庶民の生活水準が高まり、自家用車が急速に普及し始めた。
それに伴い、日本に運ばれてくる酸性雨の濃度が、心配になる。
それを示唆するのが、石川県の海岸に打ち上げられるゴミ。
ハングル語で書かれたプラスチックの容器やポリ。
中国・韓国などから流れ着いた不燃ゴミが浜辺を埋め尽くす。
海水浴シーズンを前に、砂浜に隣接する市町は、ゴミ清掃に頭を悩ませる。
環境汚染は、日本一国だけでは解決できなくなってきた…。