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少子化時代の子どもたち

■小中学生と両親の「生活意識に関する調査」

今年の3月内閣府は、小中学生と両親を対象にした、「生活意識に関する調査」の
結果を発表した。
 ・進学・友人関係など、何らかの悩みを抱える中学生……全体の7割70.9%
 ・子どもの悩みを「知らない」と回答した保護者……半数の49.3%
 ・平日の子どもとの接触時間が「ほとんどない」と応えた保護者……12.7%
前回2000年の調査より、5.4ポイント増えた。

●携帯電話を所有する小中学生      
  小学4年…10人に1人  小学6年…5人に1人
  中学1年… 3人に1人  中学3年…4人に3人 

●中学生のメールの送受信
  ・一日に10回以上…43.5%
  ・一日に6~9回…18.4%


【心と体の健康情報 - 296】
~子育て心理学~
「少子化時代の子供たち」

福島県の高校3年生が母親を殺害し、切断した頭部を持って警察に出頭するという、子供たちの常軌を逸した凶悪な犯罪が、 ひんぱんに起きるようになった。
この少年は、4月から学校に行っていなかっいたという。家庭の親子関係はどうなっていたのだろうか…?

私たちは、我が子の幸せを願って懸命に働き、ようやくそこそこ豊かで、満ち足りた社会になったと思っていたら、 "命の尊厳"という大切なものを、どこかに置き忘れてしまったようです。

私たちの子供の頃とは、今の子ども達の生活環境は、大きく変わってしまった。
最近の少年事件の多くは、少子化と関わりが深い。親子がふれ合う機会が減少し、人間関係が希薄になり、悩みを解決することができず、 独り悩みを抱え込む。

親も子も、友達だちも、みんな自分のことに忙しく、ゆっくり落ち着いて向き合う時間や機会を無くしてしまっている。
NHK朝のドラマ「どんど晴れ」で、多忙な仕事に追われる母と、 その一人息子の親子関係の希薄さが原因となって起きた、生死に関わる大事件…。
番組を見られた人は、その意味を理解できると思います。

昔の子供は日が暮れるまでみんなよく遊んだ。
私は六人兄弟の真ん中。両親と祖母、合わせて九人家族。家に帰れば家族がいて、みんな揃って食卓を囲み、ご飯を食べた。 今のように子供部屋などなく、兄弟姉妹、川になって寝た。

年長の子供たちに混じって、ペッタ、ピー玉遊び。手作りのパチンコで戦争ごっこ。
毎日かくれんぼをして、路地裏の塀を伝ったりして、暗くなるまで遊んだ。
喧嘩も遊びの一つ。陰湿ないじめは皆無だった。
子供達は遊びからルールを覚え、人との交わりを身に付けていった。

今の子供たち、集団の中でルールを身につける機会がないまま、大人になっていく。
喧嘩の仕方を知らないから、キレると怒りを抑えきれなくなり、暴走してしまう。
どうすればいいか…子ども達を集めて、山でキャンプを張るとか、海でバーベキューをするとか、 年齢の違う子供たちが共同で作業をする機会を作ってやることでしょうか…。

今の子供たちは、親の愛を独り占め。一人っ子であれば、夫の両親に妻の両親、少なくとも6人の親の愛を独り占めにする。 何をしなくても欲しいものが手に入る。いつしか、言われたことしかやらない"指示待ち人間"になっていく。
自分の思うようにならないと、何でも周りのせいにし、我慢という言葉を知らないまま、大人になっていく。

自分で考え、自分で行動することの大切さを、教えなければならない。
人のお役になることの喜びを、体験させなければならない。
人のために何かを懸命にやれば、感謝され喜ばれることを…。
そうした体験の積み重ねが、人との交わりや、コミュニケーションを身に付けていく。

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