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増加する北陸の外国人客

■石川県は、日本一有感地震の少ない県

石川県がこの4月に発表した、2007年度「石川100の指標」によれば、昨年、有感地震の回数が日本一少ないのが、石川県でした。
過去30年の平均で算出し、全国平均が409回なのに、5分の1の僅か84回。
二位の富山県は99回。

地震の少ない土地柄だと言われてきた。ところが能登に大地震が発生した。
一昨年、政府の地震調査研究推進本部が発表した、全国地震発生確率予測によれば、今後30~50年の間に、 金沢に震度6以上の地震が起きる確率は3~5%。
2004年10月の新潟県中越地震の場合は、その数ヶ月前に確率3%と発表されたばかり。統計上、金沢より発生確率が低かったのです。
神戸・福岡・中越・能登、何れも、地震発生確率が極めて低い所です。
日本中どこにいても、安全な所などないということでしょうか…。


【吉村外喜雄のなんだかんだ - 174】
「増加する北陸の外国人観光客」

4月17日、能登半島地震後初めて、能登空港に台湾からの観光客130人が降り立った。地震の影響で、 海外からの観光客が減少するのではと心配していただけに、嬉しいニュースでした。
一行は、北陸各地を観光して、21日富山空港から帰国した。

台湾の新聞社が、「一生の間に必ず行くべき、世界の観光地28ケ所」を公表した。その中に、日本の京都と立山・ 黒部アルペンルートが入っていた。
立山・黒部アルペンルートを訪れる"海外からの観光客"は、平成14年2万人、16年は4万6千人、昨年は9万3千人と、 猛烈な勢いで増加している。

昨年アルペンルートを訪れた観光客は、総数102万3千人。10人に1人は外国人という計算になる。
国別では、台湾からの観光客が8割を占め、韓国からも5年前の10倍の1万4千人が訪れている。訪れた人の評判が、 次の客を呼び込んでいるのです。
今後、台湾だけでなく、韓国、香港からの観光客の増加が期待される。

一方、兼六園や温泉卿を抱え、観光立県を自負する石川県。お隣の富山県に負けじと、あの手この手の誘客策を講じている。
昨年、兼六園を訪れた外国人観光客は、27%増の9万6千人。
能登和倉温泉の加賀屋は7%減って、1万7千人。ほとんどが台湾人客でした。

北日本新聞・北國新聞から

今年は、台湾の航空機会社3社が、55便のチャーター便を予定している。
韓国の航空会社2社と中国の2社も、チャーター便で観光客を送り込んで来る。
石川と富山が、狭い了見で客を奪い合うようなことをせず、北陸三県協力して北陸の魅力をアピールし、いつかは、 外国からの観光客数が京都をしのぐようになれば…なんて思うのです。

東海北陸道の全線開通は目前。東海方面から能登に接続する能越自動車も、この4月、高岡北~氷見間が開通。名古屋・ 東海方面からの観光客の増加が望まれます。が、中国や韓国からの観光客の方が、より期待できるのです。

一方金沢港には、世界最古の現役客船"ドゥロス号"6,800トンがやってくる。
世界50ケ国以上の国、約350名のボランティアスタッフが乗船していて、国際親善と文化交流を目的に、 5月24日から6月5日の間滞在。
様々な交流行事が予定されている。

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