いよいよ待ちに待った、プロ野球セ・リーグ開幕です。
今年こそ巨人の優勝を!と、願っている人が多いことでしょう。
ところで私は、カチカチの中日ファン。二連覇を願って、まず今日一勝するぞ!
■世渡り上手
ケネディ米大統領の父、ジョセフ・ケネディは、アイルランドの貧しい移民の子
だが、20世紀初めの大恐慌の際、株のカラ売りで巨利を博し、禁酒法時代には、密造酒で大もうけして、大富豪になった。
成功と富を手に入れたジョセフ・ケネディは、民主党に莫大な献金をして、その見返りにイギリス大使の地位を得て、 政界進出の足場を築いた。
【吉村外喜雄のなんだかんだ - 168】
~歴史から学ぶ~ 「アルジャジーラの報道姿勢」
アメリカの軍事介入で、国際テロ組織アルカイーダを保護する、ターリバン政権が粉砕されたのは2001年11月。
あれから5年半。ここに来て、摘出したはずの癌が再発したように、徐々にその勢力圏を回復しようとしている。
そんなイスラムの国にある放送局アルジャジーラ。
当然、イスラム寄りの偏った報道をしている放送局と思っていた。
日本国内に流される報道で、こういった誤った認識を持ってしまうケースが、他にも沢山あるような気がする。
国際テロ組織「アルカイダ」を率いるウサマ・ビンラディンは、映像で反米・聖戦の「成果」を、インターネットやテレビ局を使って、
世界に広く知らしめたことは、記憶に新しい。その中心的役割を果たしたのが、中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」である。
中東一の視聴率を誇るアルジャジーラに対抗して、英国のBBCは、アラビア語のニュースTV局を新設。
中東諸国に衛星放送とケーブルTVで放映を開始した。
ペルシャ湾岸の小国カタール(人口約60万)に設立されたアルジャジーラは、アラブの地に初めて出来た、アラブ人による、
アラブ人のためのニュースTV局である。
放送開始は1996年。アルジャジーラは、"検問"を一切行わない。
それまでのあらゆるタブーを打ち破った。その事例をいくつか紹介すると…
◆敵対するイスラエル人を出演させ、ヘブライ語で発言させたのは、
中東のTV史上、前代未聞の出来事。
◆世界中のTV局が、フセイン政権下のイラクとは関係を断っていた1997年に、
バクダッド支局を開設。
どこよりも詳しく正確なイラク情報を伝え続けた。
◆ビン・ラディンも、米国のラムズフェルドにも、等しくインタビューした。
◆政治についても、宗教についても、性生活についても、正反対の立場や、
意見を持つ人間を登場させ、自由かっ達に徹底的に論議させる。
退屈な政府御用番組ばかり流すTV局が大半を占める中東にあって、各国の権力犯罪のみならず、 アラファトが率いるパレスチナ解放機構の、とてつもない腐敗にも、容赦ないメスを入れ、徹底的に批判する。
そのために、テロリストの宣伝機関と言われたり、CIAの手先と言われたり…。
虚飾のない事実を迅速正確に伝え、事態の背景、本質に迫ろうとする、その果敢な報道姿勢は、あちこちから強硬な反発と圧力に出会う。
◆リビア政府は、アルジャジーラの視聴を阻止するため、停電を起こした。
◆米軍は、アルジャジーラ・バグダッド支局にミサイルを撃ち込んだ。
更に、カタールと国交断絶しようとする国まで現われる始末。
それもこれも、番組が抜群に面白く、中東一の視聴率を誇るTV局だからです。
光文社 ヒュー・マイルズ著「アルジャジーラ 報道の戦争」より
敵・味方の区別なく、正しい報道のためなら、すべてを敵に回すことを恐れたりしない、アルジャジーラの姿勢。
報道の在り方が偏っていると非難される東京の某新聞社。
視聴率を気にするあまり、ない事をあるように捏造し、視聴者を欺いた関西の某TV局。
見習わなければならない…。