■黒川紀章氏設計の国立新美術館(六本木)
先月17日、全国販社会議で東京へ出張した。翌日、六本木に新しく出来た、国立新美術館へ立ち寄った。日本を代表する建築家、 黒川紀章氏の設計。兼ねてより是非見たいと思っていた。
波のうねりをイメージする、ガラス・カーテンウォールの外観にしばし見とれ、館内に足を踏み入れる。
太陽にキラキラ反射する壁面、吹き抜けの天井を仰ぎ見ながら、2階へ…。
2階フロアーでは、黒川紀章作品展が開かれていた。クアラルンプール国際空港、カサブスタンの新都市づくり、
中国河南省の150万人規模の新都市開発基本設計など、世界27ケ国で黒川氏が手がけ、名声をはせた作品の数々が、
建築模型と巨大写真パネルとなって、会場いっぱいに並べられている。
メタポリズム建築美構想の黒川作品の前に立ち、雄大なスケールの作品に釘付け。
その天才建築家が数日後に、東京都知事選に出馬表明したのにはビックリ。
奥さんは、女優の若尾文子さんです。
【吉村外喜雄のなんだかんだ - 164】
~歴史から学ぶ~
「駐留米軍への思いやり予算」
現在、日本には約4万人の米軍人が駐留していて、年間5千億円の維持費を支出している。米国が駐留する負担額は、 軍人一人当たり1300万円になる。これに対し、同じ4万人駐留する韓国は一人/220万円。7万人駐留するドイツは一人/ 110万円と、日本の十分の一以下…。
こうした状況を踏まえて、与党内には「他国が負担していない米軍基地の電気ガスなどの経費を含む 「思いやり予算2兆4千4百億円を、大幅に削減すべきではないか」という意見が、出始めている。
政府は、財政再建を理由に大幅な削減を望み、一方米側は、台湾海峡と北朝鮮の、 東アジアの二つの不安定要因を抑止しているのが米軍だという自負がある。このため、日本側が「日米同盟のコスト」として、 米軍駐留経費を負担するのは当然と主張する。
読売新聞
日本に負担義務のない「米軍基地内の住宅経費や光熱費など」について、1978年故金丸氏が、「思いやりをもって接しよう」
ということで、日本が負担することになった。
日本は安全保障条約によって、米軍駐留経費の約七割を負担している。
それ以外に"思いやり予算"という名目で、「2440億円(2004年)、どうぞお使い下さい」と差し出しているいるのです。
そんな国は、世界広といえども日本以外にはない。「世界一気前のいい同盟国」と、受益国米国に言わしめているのです。
「日米安全保障条約」は、わが国の安全保障の要。一方のアメリカから見れば、「日本占領条約」ということになる。
「安保」によって日本の安全が守られるという。しかし、独立国家にとって真の安全とは、「外国に占領されることのない国」
のことを言うのではないでしょうか。
外国の軍隊が、他国の戦略上重要な拠点に駐屯し、その国の刑法・法律が全く及ばない治外法権の軍事基地を持つ。
これを占領と言わずして、何というのでしょうか?
日本国内には、そんな治外法権の軍事基地が55ヶ所もあり、軍事占領されているに等しい状態なのです。
2年ほど前、沖縄に米軍ヘリが墜落したことがある。墜落した所が基地の外で、日本の法律が適用される場所であったにもかかわらず、
米軍の事故処理班がやってきて、日本の警察を一切近づけず、現場検証を認めなかった。米兵の婦女暴行が発覚しても、
米軍の承諾なしには捕まえることができない。
基地の中はアメリカであって、日本ではないのです。
自らの国を自らが守る。こんな当たり前のことを放棄し、米軍に国の安全をゆだねている日本。米軍に出て行ってもらうには、 国を守る軍隊が必要になってくる。憲法九条を改め、自衛隊を軍隊に組織替えし、徴兵制を復活しなければならない?そうすれば、 外国に日本が侵略されたら、国を守るため、相手国に攻め入ることも可能になる。
皆さんはどう思われますか? 再軍備などとんでもない、今のままでいい…と思いますか?それとも、
米国に国の安全を委ねることをやめ、完全な独立国を目指しますか?
日本の将来を考えたとき、何れも悩ましい問題です。