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江戸川柳

■流行語大賞
2006年度流行語大賞は「イナバウアー」
荒川静香さんの、天女のような美しい滑りが、まぶたに焼き付いている。

トップ10に選ばれた流行語は、「品格」「えろかっこいい」「格差社会」「たらこ・たらこ・たらこ」「脳トレ」「ミクシィ」 「メタボリックシンドローム」

特に印象に残ったのは、日ハム・ヒルマン監督の「信じられな~い」と、早稲田実業・斉藤投手の「ハンカチ王子」でした。


【吉村外喜雄のなんだかんだ - 154】
~ことば遊び~ 
「江戸川柳」

毎年2月、応募作品の中から発表される、第一生命のサラリーマン川柳は、世相がみごとにおり込まれ、ユーモアに溢れ、面白い。
それにも増して面白いのが「江戸川柳」。親子・夫婦の間の人情、恋模様など、 ちょっと卑猥で滑稽で、日常生活を風刺しているのがいい。庶民の暮らしの泣き笑いが伝わってくる。

よく知られているものに…        
「雷を まねて腹かけ ヤッとさせ」 「大晦日 よく廻るのは 口ばかり」
「役人の 子はにぎにぎを よく覚え」 「弘法も 一度は筆で 恥をかき」
「清盛の 医者は裸で 脈をとり」

お嫁さんを詠む
「形見分け 初めて嫁の 欲が知れ」 「叱らずに 隣の嫁を ほめておき」
「なりったけ 嫁小便を 細くする」   「屁をひって 嫁は雪隠 出にくがり」
  
昼寝をするとき、夫婦、昼間から並んで寝るのは、いやらしいと…
「夫とは 向きを違えて 昼寝する」 

普段優しい姑が、時折嫁に見せる鋭い視線
「猫なでの 姑時々 目が光り」

親子関係を詠んだものでは…      
「寝かす子を あやして亭主 叱られる」 「母親は 息子の嘘を 足してやり」 
「腹の立つ 晩真ん中へ 子を寝かし」 「子だくさん 州の字なりに寝る夫婦」

「父親に 似ぬを知ったは 母ばかり」
この子誰の子?そんな疑い、したくないよね!

「よく歩く 子にくたびれる 親の口」 
わが家の孫、そっち行っちゃダメ! 走っちゃ危ない…くたびれること

恋をした男女をよんだものに…
「気があれば 目も口ほどに物を言い」 「まず目と目 それから手と手 口と口」
「手がさわり 足がさわって 仲直り」 「その手代 その下女昼は もの言わず」 

江戸川柳、下ネタの妙。"クスッ"とくる面白さ。
「おかしさは 昼寝のへのこ動き出し」 「足を出す 息子は親の 手にあまり」 
「寝てとけば 帯ほど長いものはなし」 「みんな留守 猫の交尾を よく見られ」 
「大仏の へのこの寸は 書いてなし」
「つらいこと 目も歯もよくて いまひとつ」 「赤貝の 味わい蛸の 味がする」

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