■スキューバーダイビング中のハプニング
潜水を終え浮上するとき、減圧のため
水面下5メートルで、約3分間停止…
ついふた月前のこと。
スキューバーダイビングで潜水中に、やや下痢ぎみに便意を催し、お腹がグリグリいいだした。よほどのことがない限り、
バーディから離れる勝手な行動は許されない。
潜水コースを終えるまで必死にこらえ、ようやく浮上。
船に上って「トイレは?」
『すみません、有りません』
「……」
船が港に戻るまでの約20分、出そうになるのを必死こらえ…脂汗。
ようやくトイレに駆け込み、事なきを得た…。
夜中に出発して、コンビニで朝食を摂り、そのまま一本目を潜水したのが原因…。
この正月、フイリピン・セブ島で潜る予定。水が変わり、食べ物が変わり、お腹を
こわしやすい。薬を携行し、怠りなく万一に備えたい…。
【吉村外喜雄のなんだかんだ - 151】
~食と健康~
「海外旅行、生水厳禁の理由」
海外旅行に出かけたとき、気をつけなければならないのが「水」。
会社の慰安旅行の帰り、香港を飛び立つ時、ムシムシする空港で、自販機が目に入った。カチ割氷の入ったコカ・コーラを、みんなで飲んだ。
関空から金沢へ向かうバスで、下痢症状を訴える人が出た。帰って二日間寝込む者も出た。空港の自販機、 しかもコカコーラなら安心と思ったのが大きな間違いだった。カチ割氷が原因でした。最初に買って飲んだのは私…海外慣れしていて、 免疫力があるのか?症状が出なかった。
毎日食べている白いご飯、日本料理は、日本の気候風土が生んだ水…美味しい"軟水"から生まれてくる。
ヨーロッパや東南アジアの水は、石灰岩の地層で、マグネシウムを多く含む"硬水"。マグネシウムや石灰分の多い"硬水"でご飯を炊くと、
黄色っぽくパサパサしたご飯になり、美味しくない…。それ故、油で炒めたり、トマトや香辛料を加えた調理方法になるのです。
流しそうめんや魚の洗い、冷やっこなどは、きれいな真水が生んだ、日本を代表する料理の傑作。
かつおや昆布の旨みを引き出して作る、煮物や吸い物、だしつゆが決めてのうどんや、そうめんも、日本の水から生まれてきた調理方です。
日本料理は、できるだけ手を加えずに、その素材の持ち味を生かそうと工夫する。これも、軟水のきれいな水のお陰。外国で、
これらの料理に出会うことはない。
このような食環境で育った私たち。海外を旅行して、料理が口に合わないのも無理からぬこと。海外でも、
イタリアやフランスの料理は美味しい。しかし、アメリカやイギリスの料理は美味しくない。毎日こてこてした、
ボリュームたっぷりの肉料理を食べていると、つくづく日本が恋しくなってくる。
海外へ出かけ、衛生管理の行き届いた都会で下痢をする人がいるのは、「硬水」に多く含まれる、マグネシウムが犯人です。
マグネシウムは、腸を刺激して便意をもよおす性質がある。わが家の便秘薬の成分を見たら、ちゃんとマグネシウムの文字があった。
海外旅行で生水を飲まないようにするのは、「不衛生だから」だけではないのです。
YOUS「水のあれこれ」より