■衣装に見る、西洋と東洋の美意識の違い
(パキスタンの婚礼服) |
母親が嫁ぐ娘のために刺繍を施し、 レースをあしらった手の込んだ 衣装は、世界共通。 娘の幸せを願う母の気持ちは いずこも同じです。
そんな中、和服だけが、どこの国にもない独自の衣装文化をかもし出し、際立って美しい。
古代ギリシャの男性裸体像や、女性の裸体を描いた中世の名画のように、
「美しいものは見せればいい」というのが西洋の美意識。文化の違いが女性の着姿
に現れる。胸元を露出し、肢体のふくらみを美しく見せようとする、西洋のドレス。
反対に、中近東やアジアの美意識は、美しいもの、大事なものは、奥ゆかしく覆い
隠し、目立たなくする。女性の色香を、着る物の中に包み込む…。
【吉村外喜雄のなんだかんだ - 139】
「ホールインワンの確率」
8月25日、プロゴルファー宮里三兄弟の次男"宮里優作"が、米男子PGA
ツアーで、何とワンラウンドに二回もホールインワンするという、米ツアー
初めての快挙をなしとげ、話題になった。
ゴルファーなら、誰もがあこがれるホールインワン。保険会社の調べでは、
約1000ラウンドに一回の確率だという。1ラウンドにショートホールが4つ
あるので、入る確率は4000回に1回ということになる。
私のように、平均月二回のプレーヤーは、ゴルフが出来ない冬場を除いて、
1年間のラウンド数は約20回。すると50年に一回、一生かけて一度あるか
ないかの確率になる。数字だけ見れば、宝くじに当たるようなもの…。
ホールインワンで記憶に残っているのは、滋賀県の竜王カントリーで、メーカー
主催のコンペがあったときのこと…。参加者は60人くらい。
その中に、180くらいのスコアを出して、ブービー賞を取った若い女性がいた。
その女性、ショートホールで、右に大きくはずれたボールが土手に当たって、
グリーンにこぼれ落ち、コロコロ転がってカップインして、ホールインワン!
\(^O^)/
一生に一度あるかないかの確率といっても、このように、ゴルフを始めて間もなく、
運良くやってしまう人もいれば、ゴルフ漬の毎日でも、ゼロという人もいっぱいいる。
やろうと思って出来るものではない。拍手を打って、神様にお願いするか、
あるいは、一所懸命練習して、ニヤピン率を高めるしかない。
万一に備えて、ホールインワン保険に加入する人は、東京海上一社だけで約
200万人。同社で、昨年ホールインワンして、保険請求した人は約3600人、
わずかに0.18%。この数字からも、たやすく達成できないことが分る。
ホールインワン2回達成となると、更に確率は下がる。週1ゴルフアーなら
年間50回・20年間プレーした人で、250人に一人という極めて少ない確率。
ところがプロはすごい。米女子ツアー若手のホープ"ミッシェル・ウイー"は、
12歳のときに最初のホールインワンを出し、既に6回、一年に一回の驚異
的ペースで、将来、過去の最多記録を更新するのではと、期待されている。
世界最年少達成は、英国の5歳の坊やで、ギネスブックに載っている。
タイガー・ウッズは、6歳の時が最初というから、やはり只者ではない。
ものすごいのは、2002年、米国コロラド州の高地(空気が薄く、よく飛ぶ)、
「517ヤード・パー5」のロングホールで、ホールインワンが出たという記録がある。
ちなみに、今の私のレベルでは「イーグル」は難しい。でも、ワンラウンドで
14回チャンスがある。ホールインワンのチャンスは4回だから、確率で見れば
3.5倍になる。これは、プロの大会では実証済み。ホールインワンはたまにしか
出ないが、イーグルの出ない大会はない…。
聞いた話では、ホールインワンで記念品を配る慣習は、日本だけだそうで、
他国では余り例がないという。一緒にラウンドした仲間に、酒を一杯振舞う
のがせいぜいだという。
これは、個人より集団に重きを置き、人間関係と和を大切にする、農耕民族
日本人ならではの気配りでしょう…