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サラリーマン2:8の法則

来年、300万人の団塊の世代が定年を迎える。支払われる退職金は約60兆円。
その使い道が気になる? 銀行の調査によると、一位は住宅リフォームに使われ、
次いで海外旅行だそうです。人生の節目を記念して夫婦で出かけるのです。

4月上旬、日本一の豪華客船"飛鳥2"が、世界一周の旅へ横浜を出航した。
参加費は一人1,600万円。募集早々満室になった。息子に事業を譲ったとか、
定年退職を節目に、夫婦での申込みが多かったという。

この旅行、夫婦で参加すると、新築マンションが購入できる金額になる。
庶民暮らしの私には、お金が無いこともあるが、"もったいない"が先に立ってし
まう。3千万・4千万出しても、世界一周旅行したいと思う人は、お金持ちです。

退職金60兆円。そこから約8兆円のお金が消費に回るという。株や投資信託な
どの金融商品には手を出さず、残りの約50兆円はしっかり貯蓄。企業のお金が
個人名義に振り替るだけという…。
これから定年になる団塊の世代は、それ以前に定年になった人より、生活を
楽しもうとする意識が強く、5~6年は消費の後押しをしするだろうというのが、
その筋の予測。

【心と体の健康情報  - 258】
幸せな人生を歩むために
「サラリーマン2:8の法則」

「勝ち組」「負け組み」という言葉は、企業間競争の中で使われる言葉です。
終身雇用制が過去のものになろうとする中、サラリーマンの世界にも「2:8の
法則」つまり、二割の社員が"総支給給与"の八割を独占し、八割の社員が
残った二割の給与を分け合う時代、実力がモノを言う時代になろうとしている。

今から30年前、セキスイハウスの中間管理職の頃、年に二回、賞与配分の
幹部会が持たれた。丸一日かけて、遡る6ケ月間の業績から、部署ごとの賞与
配分率が決められていった。業績上位と下位の営業所とでは、受け取る額に
最高30%くらいの格差が生じた。

部署に配分された賞与は、部下の業績・貢献度に照らして振り分けていく。
営業社員や、技術社員は40~60万円、内務の女子社員は20~30万円の
範囲で、査定に従い振り分けていく。当然、業績の良い社員と、そうでない
社員の受取額に格差が生じてくる。

年俸制が当たり前になった今、会社への貢献度で評価。役職・業績・能力に照ら
して、毎年給与額が決められていく。
以下、UFJ総合研究所 主席研究員 森永卓郎「年収300万円で人間らしく
生きるか…」からの抜粋です。

年俸制が給与制度の主流になるにつれ、所得層が三つに分類される。
Aクラスは年収一億円以上(事業経営者、経営幹部、トップセール
スetc)。Bクラスは年収三百万円程度の一般社員。パートさんなど
のCクラスは、年収百万円前後。

ほとんどのサラリーマンはBクラスに入る。「百倍の法則」 と呼んで
いるが、一流と二流の間には、百倍の所得差が生ずることになる。
このような格差が社会に広がっていく。これは仕方がないことで、
会社が払える金額は決まっているから、一部の優績社員が高給を
取れば、残る多くの社員の給料は下がらざるを得ない。

吉本興業のような実力がモノをいう世界。桂三枝の年収が一億円。
一方、年収百万円にも満たない、食えない社員も沢山いる。プロの世界では、
早くから「百倍の法則」が働いている。松井と二軍選手の所得格差を見れば分かる。
ホリエモンや村上世彰氏のように、百倍どころか、数年で何百億円稼ぎ出し、
世間を騒がせる新人類も現れてくる。

人生には、二つの選択が考えられる。頑張って大金持ちになるか、
あるいは、年収は三百万円程度と、決して豊かではないが、人間ら
しく普通に生きるか…。
多くの大金持ちは、見かけほど幸せではない。いつもすごいプレッ
シャーにさらされている。自宅にプールがあっても、入る暇もない
くらい働きづめ。なまじ財産があるばっかりに、四六時中、財産を
守ることに心をくだかなければならない。

対して、一般的サラリーマンの生活は、テレビ、冷蔵庫などの耐久
消費財の普及率はほぼ100%。マイカー保有率も70%、家計も
黒字で、贅沢さえしなければ、年収300万円そこそこでも暮らせる。
300万円の年収は、世界の先進国の平均年収でもある…。
ヨーロッパの人たちは、皆、それで生活している…。

周りを見渡すと、我が子の才能を見い出し、幼い頃から鍛えぬき、一流人に育
てるケースが珍しくなくなった。ゴルフの藍ちゃん、卓球の愛ちゃん、イチロー
選手などが良い例。スポーツだけでなく、歌手、俳優、碁士など、実力が問わ
れる世界で、近年目立って増えてきた。

そこまでいかなくても、我が子の才能、優れたところを見い出し、まだ物心つ
かない頃から、スパルタ英才教育を施すお母さん…。ゴルフ練習場で、小さな
子に付っきりで、ゴルフのイロハを教えているお父さんの姿を、よく見かける。

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