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「ワールドカップから学ぶ」

●言葉遊び、同じ文句を並べた「畳語人生訓」です。

「まことに日に新たに 日々に新たに 日に又新たなり」
  古代中国、殷 (イン)の湯王の盤の銘にあった言葉です。
  毎日自分の垢(あか)を落として、日に日に新たになることを言います。
  "座右の銘"には、大変よい言葉です。

「楽が邪魔して楽にならず、 楽せぬ楽が はるか楽々」
  三百年の間、営々と受け継がれてきた 「富山の配置薬」。
  この言葉を商いの基本にして、現代にまで受け継がれてきた。
 
  今を懸命に努力している者は、今が苦しい。
  それでも、あきらめずに頑張り通せば、何れ必ず"楽"がやってくる。
  今に、今にと、今の努力を怠るものは、いつまでも、いつまでも苦しみが
  追いかけてくる。


【吉村外喜雄のなんだかんだ  - 132】
「ワールドカップから学ぶ」

月曜の早朝、ワールドカップ最終戦を見た。PK戦の末、イタリアが念願の
優勝を果たした。一方、期待した日本チームは、予選であっさり敗退…。
以下、7/5田舞通信からの抜粋です。

イングランドやブラジルも姿を消し、サッカーは実に企業経営と似
ている。つまり、一瞬の油断や、手抜きが致命傷になるのです。
ところで、サッカーには二種類の闘い方があります。

1)選手のほぼ全員が自陣に引いてゴール前を固め、少ない好機
  に速攻で点を奪う"カウンターサッカー"
2)常に前掛かりに攻撃をして、点を奪おうとする"ポゼションサッカー"
ポゼションサッカーのポリシーは、“攻撃は最大の防御なり"です。
では同じレベルのチームが、カウンターサッカーとポゼションサッ
カーで試合をしたら、 どちらが強いかというと、勝敗はカウンター
サッカーに軍配があがるのです。

最近のいい例として、EURO2004(欧州サッカー選手権)では、
一人一人の力量が他チームより低いとされていたギリシャが、
徹底したカウンターサッカーで、EURO優勝という偉業を達成した。

その証拠に、EURO2004のようなビックトーナメントで優勝した
チームとなれば、選手のステップアップとして、非常に大きいアピー
ルになるはずですが、ギリシャのチームに誰一人として、ビック
クラブで活躍している選手はいないのです。

こうしたサッカーを見ていても、松下経営哲学の、人に光を当てる
経営が、如何に正しいかが分かります。
戦後の成長期、中学や高校しか出ていない、学歴のない集団が、
今の松下電器産業の基礎をつくったのです。松下幸之助翁の経営
理念や志に集まった人たちが、こつこつと積み上げて、世界企業に
育て上げたのです。

常に目先の点数を追う、前掛かりの攻撃のポゼション経営ではなく、
守りを十二分にして、その上で好機をつかむ経営の在り方が、中小
企業には大事なのです。

念願が叶い、四度目の優勝を勝ち取ったイタリアチーム。選手のほぼ全員自陣
に引いてゴール前を固め、少ない好機に速攻で点を奪う"カウンターサッカー"
を得意とする。
一方、予選最終戦で優勝候補のブラジルと戦った日本。予選を勝ち抜くには、
ポゼションサッカーに掛けるしか術はない。一点先取したものの、どうしても
もう一点欲しい。終盤、手薄になった守備陣形を簡単に破られ、そして敗退し
た。
W杯を最後に日本代表監督を退任したジーコ氏。新たな挑戦の舞台に選んだ
のが「トルコ」の有名クラブ。強豪ひしめく"欧州CL1次リーグ"で戦えるチーム
を育てるためである。
そのジーコ氏、
「どんな偉大な監督も、小さなところから一歩一歩始めていく。私もそうした
いと思う…」
と、地道に経験を積み重ねながら、ステップアップしていく意向を
示した…。「積小為大」の大切さを、私たちに教えてくれる…。

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