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覇権国家アメリカの嘘

ハインリッヒの法則

今月の初め、エレベーターの異常作動が原因で、高校生が亡くなるという事件が あって、世間を騒がせた。
今から60年前、アメリカの技師ハインリッヒが、労働災害の事例の統計を分析 して発見した「300:29: 1の法則」。
重大災害の発生を「1」とすると、軽い事故 が「29件」、そして見過ごされがちな、ささいな障害を伴わない事故が「300件」 発生しているという。
この「ハインリッヒの法則」、今回のエレベター事故が実証していた。
なのに誰も注意を払わなかった。回転ドアー死亡事故の記憶がまだ新しいというのに…。 今回も、それが生かされることはなかった。

会社で、「顧客からの重大なクレーム」を見過ごしてしまう社員や、経営者。 いつ起きるか分からない大きな「交通事故」。私たちの身の回りでも、このような 重大事故に結びつく、危険な兆候が起きていることを、見逃さないことです…。

26日夕方6時過ぎ、我社のまん前で正面衝突事故発生。バイクが正面玄関の 柱まで飛ばされて大破。乗っていた老人が大怪我をして、救急車で運ばれた。
玄関前は、大破したバイクと部品が散乱し、血のりがべっとり。 原因は、一時停止を怠った車と、スピートを出し過ぎた車の、出会い頭の事故。


【吉村外喜雄のなんだかんだ  - 130】
~歴史から学ぶ~
「覇権国家アメリカの嘘」

フセイン政権に言いがかりをつけ、経済封鎖を企て、圧 政からの開放と、自由を旗印に、イラクに攻め込んだアメリカ。計画通りフセイン政権を倒し、新たに 親米政権を樹立した。中東の覇権を手中に収め、石油を手に入れるためである。

その後、イラク介入のきっかけとなった、イラクの大量破壊兵器開発も、テロ組 織アルカイダとの関係も、結局はでっち上げの嘘だつた。昨年、ブッシュ大統 領は、国会の場で嘘を認め、陳謝した。

それでは、何のために息子達は戦場に行き、死んだのか?イラクで死んだ米兵 の母の問いかけ、米国内で共感の声が広がっていく。大統領の私邸近くに泊り 込んで、面会を求めたことがきっかけとなり、米兵のイラク撤退を要求する声 が、全米で高まってきている。

ベトナム戦争に反対したことで知られる、フォーク歌手ジョーン・バエズさんも 支援に駆けつけ、「私が最初に参加したときの、ベトナム戦争反対のデモは、 全部で十人しかいなかった。誰もこの動きを止められなかった」と、励ましの 言葉。もう歴史になった「ベトナムの悪夢」を、米国民が思い出し始めた。

ベトナム戦争拡大の発端は、東京オリンピック開催の年、1964年(昭和39 年)トンキン湾事件が始まりで、随分昔のことです。この事件は、米駆逐艦を ベトナム魚雷艇が、二度に渡って攻撃したことから…。

だが、二度目の攻撃はでっち上げだった。後に、攻撃の事実がなかったことが 明らかになった。この嘘がイラク同様、米国が泥沼戦争に足を踏み入れる転換 点になる。ベトナム戦争では、五万八千人の米兵が無駄死にした。 米国内の反戦世論の盛り上がりに、米国政府もようやく重い腰を上げ、イラク 撤退の時期を模索し始めている。

アメリカには、過去何度となく同じような策謀を繰り返してきた歴史がある。 18世紀末の対スペイン戦争では、フイリピンの棄権を手に入れ、メキシコ戦 争では、メキシコの領土の52%を奪い取った。パールハーバー、ケネディ 暗殺疑惑など、その歴史は陰謀が渦巻いている。
同じような嘘のでっち上げパターンで陰謀が繰り返される、 覇権国家アメリ カの次のターゲットは…? 北朝鮮ではなさそう…

もし、アメリカが北朝鮮と和解し、平和条約が結ばれたら、当然日本も右ならえ するだろう…。日本を脅かす近隣国が無くなってしまえば、米軍が日本国内に 軍隊を駐留する意味が無くなってしまう。
安保条約不要論が沸き起こり、「米軍よ出て行け!」の大合唱が起きないとも 限らない。 極東の軍事拠点日本を、絶対手放放さないアメリカ。米国は極東地域で、 緊張がほどよく継続することを望み、画策する。だから、どんなに日本が働き かけても、アメリカが六カ国協議で、北朝鮮と和解することなど、ありえないの である。

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