「勝ちに不思議の勝ちあり。
負けに不思議の負けなし」
「たまたま勝つことはあっても、
たまたま負けることはありえない。
負けるには負けるだけの原因があるのだ」
財政窮乏の藩政改革を成し遂げ、名君と名高い平戸藩九代藩主"松浦静山"
(まつらせいざん 1760~1841)の言葉です。
「理念と経営五月号」企業事例、(株)ニソールの書き出しは、この言葉で始まって
いる。6/14読売新聞「編集手帳」も、この静山の言葉で始まり、プロ野球楽天の
野村克也監督も日頃、この言葉を口癖のように語っているという。
4年前のワールドカップで、世界ランキング下位の韓国が、世界の強豪を次々
倒して準決勝まで勝ち上った。「不思議の勝ち」だけではベスト4には入れない。
実力に裏づけされた快挙でしょう。
日曜夜は、ジーコジャパンの第二戦に続いて、ブラジル/オーストラリア戦、
韓国/フランス戦も観戦していたら、夜が明けてしまった。
【心と体の健康情報 - 249】
~子育て心理学~
「早寝・早起き・朝ご飯」
子どもの夜更かしを放任する家庭が多くなっている。
テレビを見るなど夜更かしをしては、朝寝坊、朝食抜きという悪循環に陥る。
そんな家庭の子どもが増えているという。夜更かしの習慣は、暗くなったら眠
り、夜が明けたら起きるという、睡眠のリズムを壊してしまう。
文部科学省は今年、こうした生活のリズムを改善し、バランスのとれた朝食や
早起きの大切さを知ってもらおうと、「早寝・早起き・朝ごはん運動」を始めた。
四月には、活動を推進するための全国協議会が設立され、各地で啓蒙活動が
開始された。
6/13「たけしの本当は怖い家庭の医学」で、「夜更かしの習慣を放っておく
と、恐ろしい病気になりますよ!」を取り上げていた。
夜更かしの影響は、小学校の教室にも現れ、睡眠不足や空腹で、授業に集中
できない子ども達が目立つようになってきた。
夜更かしを続けていると、体内時計と実際の時間との間にずれが生じ、寝る時
間になっても寝つかれず、時差ぼけのような状態になる。そうなると益々眠れな
くなり、体調が崩れ、意欲が低下し、大人は仕事に、子どもは授業に集中でき
なくなる。
朝起きて直ぐは、胃の活動はまだ鈍く食欲がわかない。私のように、少し早く
起きて犬を散歩させた後の朝ご飯は美味しい。朝日を浴びることで、時計の
ずれが解消され、気分がさわやかになるからです。
データーによれば、「朝食」をきちんと食べてくる小学生は、全くか、ほとんど
朝食をとらない小学生より、テストの平均得点が、すべての科目で10%以上
高かったという。
子どもに「勉強しなさい!」「塾へ行きなさい!」と言う前に、「宿題したら早く
寝なさい!」と、やかましく言った方が、子どもの成績が良くなるのです。
世のお母さん方自ら、夜更かしを慎み、早起きをして、ご主人やお子さんに
暖かいお味噌汁にご飯といった、朝食を作ることから改めていきます。
ここの処が大事なのです。朝ご飯を食べてこない子どもの家庭は、共働きが多
く、お母さんはぎりぎりまで寝ていて、朝食を作らない。前日に、パンと牛乳が
テーブルに置いてある。子どもは、それに目もくれず、友達とコンビで買い食
いをいする…。
東京都の葛飾区の早起き推進協議会では、「小学5、6年生の半数」を目標に、
「10時までに寝る」運動を展開し始めた。
子どもの躾けをあれこれ言う前に、夜遅くまでダラダラ起きている、親の生活
習慣を改めることです。
6/2 読売新聞「くらし・学び」より