香林坊東急109の向かいに、"菊一"という老舗のおでん屋がある。
片町にハンドバック&アクセサリーの店を出していた、20代の頃、ちょく
ちょく暖簾をくぐった、思い出の店です…。
■言葉遊び 「字謎あそび」
その店の欄間に色紙が飾られていて、「春夏冬二升五合」とある。
このまま読んでも意味が通じない。トンチを効かさなければ読めません。
まず「春夏冬」、これには秋が抜けている。「秋がない」から「商い」と読みます。
「二升」は、「升+升」ですから「ますます」と読む。
「五合」は、一升の半分ですから「半升」、すなわち「繁盛」と読む。
これらを合わせて、「商い益々繁盛」になる。
・では、「一斗二升五合」は、どう読むのでしょうか?
一斗は五升の倍なので「五升倍」、つまり「ご商売」と読む。
「ご商売益々繁盛」というわけです。
【吉村外喜雄のなんだかんだ - 121】
~ことば遊び~
「勘違い」
前回の下ネタ艶笑落語は"勘違い"。そこで、今回も勘違いの続きを…
■「聞き違い・勘違い」
パソコンもファックスもなかった昔、新聞記者が急ぎの原稿を電話で送った。
記者の間で大笑いして、後々まで語り草になったという、聞き違い・勘違いの
傑作があります。
読売新聞奈良支局から原稿が送られてきた。
読むと、
「宮様が東大寺で大カメをご覧になった」とある。
東大寺に大亀がいるとは、本社の誰も聞いたことがない。
原稿を送ってきた支局に、確認のため問い合わせた…。
「モシモシ、大きな亀でいいですか?」 『はい、
大きな鐘です』
「ツル、
カメの亀ですね!」 『はい、釣り鐘の鐘です』
「確認ですが、動物の亀ですね!」 『はい、
大仏の鐘です』
●思い込みはこわい。ホテルの「スイートルーム」が、
新婚さんが泊まるという
連想から、「SWEET(甘い)」と思い込んでいる人が多い。実際はそうではな
く、「SUITE(次の間付き)」なんだそうです。
●手近に置いて愛用するから、愛玩物という意味で「ペットボトル」
と言うよう
になったのかと思っていたら、何と、難しい英語三語の頭文字から取った
「P.E.T」なのだそうです。
●もう一つ、私達が普段着ている「Yシャツ」。
その語源、えりがYの字になっているからと思っていたら、そうではなく、
「ホワイトシャツ」と言うのを聞き違えて、Yシャツと言うようになったのです。
■「変換ミス」
パソコンや携帯電話の変漢ミスは、しょっちゅう起きる。
日本漢字能力検定協会が発表した「2005年度・変換ミス年間賞」
「今年から 海外に住み始めました」と、メールしたはずが、
『今年から 貝が胃に棲み始めました』と、間違って送られた。
これは、念願の海外移住を果たした女性が、友人に送ったメールです。
読んだ友人は、「彼女の胃は大丈夫かしら…」と、心配したそうです。
・その他のエントリー作品
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