昨日、真っ青に晴れ上がったセイモアスキー場で、今年の初滑りを楽しんだ。
一週間前の正月休みは、「♪ここは串本向かいは大島」紀伊大島で、スキュー
バーダイビング。木枯らし吹く中、延べ6時間6本潜った。どちらも気分は最高!
明治23年9月、トルコ軍艦が台風に見舞われ、紀伊大島の灯台沖で座礁沈没。
艦長以下581名の尊い生命が海に消えた。生存者はわずか69名、海運史に
残る大惨事だった。その歴史ある海に潜った。 (詳しくは、メルマガNo244)
【心と体の健康情報 - 227】
~子育て心理学~
「勉強は人のためにするもの」
以下、小松市民病院、上野良樹小児科部長「勉強は人のためにするもの」からの
抜粋です。
不登校の子ども達、その数はまだまた減少する気配を見せない。
小中学校の生徒数は減っているから、比率としては増えているのかもしれない。
不登校の原因は、時代とともに変化していく。「勉強への不安」「クラスでの
いじめ」などで、どうしても登校できない。何とか登校できても、教室に入る
ことができず、保健室で一日過ごすしかない子供、そんな子供が今も沢山いる。
ところが最近は、学校や勉強に"意味"を見出せない、あるいは勉強そのものを
否定する子供が増えてきているのです。
先生「学校へは、やっぱし行きたないか…」 子供『行ってもしかたないし…』
先生「そうかなァ~、勉強したり、友達と話したりしたくないんか?」
生徒『学校の勉強なんか役に立たんし、パソコンでゲーム作って儲けた方がい
い…』
先生「そうか…。じャ、勉強は何のためにするんや?」
生徒は、うんざりした顔で…、『自分のためやろがいね…』
先生「違うやろ。勉強は人のためにするもんやろが…」
子供は、初めて聞くみたいに、びっくりした顔になった。
先生「今、自分のためと言うたけど、自分の"何のために"勉強するがや?」
生徒『いい大学に入って、いい会社に就職して、いい生活するためやろがいね…』
先生「そうかなァ~ 自分のためだけやったら、別に働かんでもいいがいね…。
フリーターでもいいし…」 子供『………』
先生「勉強は自分じゃない、人のためにするんや。ゲームだって世界の歴史や
地理を知っとって、人の気持ちが分からにゃ、ほんまのいいもんは作れん
わいね。人から必要とされて初めて、価値が生まれるんやないかな…」
こんな会話のやり取りの後、子供は学校へ戻って行った。
小さい頃、耳にタコが出来るほど、「人の役に立つ人間になるんやぞ!」と、
親に言われて育った。昔はそれが普通だった。
病気で苦しんでいる人たちを助けたい、貧乏で病んでいく子供たちの力になり
たい。そんな思いは、どれほどのエネルギーを生み出すか…。
シュバイツァーやマザー・テレサの例をひくまでもないことです。
それが、いったいいつの頃から、人は自分の為にのみ勉強し、自分の為だけ
に生きようとするようになったのだろうか? そこからは、何のエネルギーも
生まれては来ない。それどころか、世の中の為にならないことに、エネルギー
を費やそうとする…。
「人の役に立つ」「自分が必要とされる」ことを自覚したときの喜びは、娯楽など
から得られる喜びなどとは、比べようもありません。