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欧米の教育・日本の教育

■日本にしかない風習
・「富士やま芸者」。一昔前の日本を象徴する、外国人から見た日本のイメージ
である。芸者は、日本が生み出した、日本にしかない風俗です。

・開花した桜の下でお弁当を開いて、花見を楽しむ風習も、日本独自のもの。
・忘年会も、日本にしかない風習とか…。

・コオロギの音に耳を傾け、鈴虫を飼って音色を楽しむという風習も、西欧人に
はない。雑音にしか聞こえないのです。

・同じ"虫"でも「水虫」、外国人で「水虫」に悩んでいる人は、あまり聞いたことが
ない。国民的悩みになっているのは日本だけ…。

【心と体の健康情報 - 219】
~子育て心理学~
「欧米の教育、日本の教育」

教育の仕方では、学校での先生の教え方に、日本と西欧では、考え方に根本的
な違いがあるようです。
例えば、20問の試験問題が出されたとき、日本の子どもたちは、考えないと
解けない問題は後に回し、解ける問題から先に片付けていこうとする。
試験の結果先生が求めるのは、何問解けたかを見ること。高い点数を取った生
徒ほど、優秀な生徒ということになる。

一方、西欧の子ども達は、一番難解な問題から懸命に解こうとする。そのため
時間を使いきって、低い点数に終わったとしても、あまり気にならない様子。

先生も、試験の点数の良し悪しは、あまり問題ではないらしい。試験が終わった
後、先生は生徒一人ひとりに、「どの問題が難しかったか」を尋ねる。そして、
出来なかった問題を「必ず解いてくるように」と言う。それでも解けない生徒
は先生の所へ来るように、「先生と一緒に考えよう」と…。

解ける問題の数より、解けない問題を解くことの方が大切なことを、子ども達
は知っている。だから、難しい問題から先に解こうとするのです。
日本の学校では、どんな解き方をしたかは問われない。答えが間違っていれば
×である。
私が中学生の頃の得意科目は、幾何・物理・化学・社会。国語や英語は苦手だっ
た。中学二年の期末試験、科学の試験で一問だけ間違って、95点に終わった
ことがある。その時先生が、
「吉村君! お前"ボルト"と答えなならんのに、"ベルト"と書いてしもたやろ…、
  惜しかったな!」
正しい答えを知りながら、勘違いして書いたことを、からかわれたのです。

欧米の教育は「問題をどのようにとらまえ、答えに結び付けようとしたか…」、
その"プロセス"を大事にする。だから、考え方が正しければ、答えが間違って
いても、○がもらえることがあるのです。

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