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大人って何なの?

今週末はお盆。昨年から今年にかけて、私と人生を共に歩み、夢を追い求めて
きた二人が逝った。私より若いのに… 冥福を祈ります。

「散る桜 残る桜も 散る桜」    

今年は戦争が終結して60年になる。戦後の復興、そして発展、経済大国へ…。
バブルが崩壊し、世の中が大きく変化していく中を、大きな不幸に遭遇すること
もなく、幸福な人生を歩んでこれた。
良い人たちに出会い、教え・導いていただいたお陰です。感慨もひとしおである。

【心と体の健康情報 - 207】
~幸せな人生を歩むために~
「大人って何なの?」

高校生の子度たちに、「将来何になりたい?」って質問したら、「大人になんか
なりたくない、子どものままがいい…」、そんな答えが返ってくるという。
将来の夢は?って尋ねても、「わかんなァい…」。尊敬する人は? 「さあ~?」。
大人って、ともかく大変みたい。だから、このまま子どもでいたいと思ってい
るのか、将来のことを真剣に考えようとしない。 

落語にこんなのがある。
「やい!熊こう。いつもごろごろして、何で働かねェんだ…」
『あァ、八ッつァんか…。そいじゃ聞くが、何のために働くんだよォ!』
「そりゃぁ~おめえ、決まってるじゃねェか、働いて金貯めて、楽するためよ!」
『なァんだ、そんなことか…、だったら俺、今、そのさァ~、毎日のんびり楽して
らァ~』

今の日本の子どもたち、世界一恵まれた環境に育ち、世界一贅沢が許され、
世界一幸せに暮らしている。生まれた時から、贅沢な生活に慣れ親しんできた
せいか、それが当たり前。感謝の気持ちなどあるわけがない。それよりも、将
来の方がいろんな不安が付きまとう。

黒柳徹子だったか、アグネスチャンだったか、アフガニスタンの難民キャンプ
を訪れたとき、栄養失調で、学校へも行けずに、ドブネズミのようになって働
いている子ども達がいた。
「君達偉いわね! 日本の子どもでも、自殺する子が沢山居るというのに…」
『へェ~そうなの、日本って僕達より、ずっと貧しい国なんだよね…』。
それを聞いた彼女、返す言葉がなかったという。

以下、7/9北国新聞「今日の言葉」、秋庭道博氏のコラムより

「大人」とは何だろう? 『広辞苑』には「十分に成長した人」「一人前
になった人」「考え方・態度が青くさくなく、考成を示しているさま」
というふうに記されている。

たしかに、それはその通りだ。しかし、ときとして、自分自身で
「大人とは何ぞや?」と考えてみてはどうか?
というのも、「自分は大人だ」と思っている人が、「大人とは?」とい
うことを考えるのは、「自分とは、何?」 と考えることにも通じるからだ。
結論は、「経済的、精神的に自立できているのが大人」とか、
「社会の中で仲良く交わっていけるのが大人」とか、「自分自身を
客観的に見ることができるのが大人」…とか、様々だろう。

中には、「自分の醜さを知っているのが大人」とか、「ありのままの
自分を人に見せないのが大人」という定義も生まれてくる。

大人は、やたらと分別くさく、保守的になるから嫌だ。いつまでも、子どもの
ように素直で純真で、何にでも興味を持ち、明るく振舞える人間でありたい
ものです…。
ところで、家の中で一番分別くさいのは? もしかしたら私? 
女房に決まっているじゃない…。

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