中国政府は今、日本で古くから受け継がれてきた「しつけ」に関心を持ち、
日本に見習おうとしている。
身に美しいを並べて「躾」と読む。これは、日本で生まれた”国字”です。
中国の家庭には、この日本風の「しつけ」の習慣がない。だから、「しつけ」に
該当する言葉が見当たらないのです。
今中国では、一人っ子政策の影響から、子供を溺愛し、甘やかす家庭が問題
になっている。我がままな子どもが増えて、困っているのです。
そこで、日本の家庭で古くから受け継がれてきた「しつけ」に着目し、日本から
学ぼうとしているのです。
ところが、お手本となるはずの日本の家庭、「しつけ」の習慣が失われつつある。
ですから、あまり褒められたものではないのです。
6/26 NHKラジオ放送より
【心と体の健康情報 - 201】
~幸せな人生を歩むために~
「人を育てるとは/叱るより誉めろ」
日頃、何気なく、親は我が子に、上司は部下に、「そんなことでは駄目だ、
ここをこうししなさい…」と、成長を願うあまり、何かにつけよく叱る。
人の上に立つと、つい欠点に目がいくようになり、注意しようとする。
それが癖になり、習慣となって、相手の欠点ばかりに目がいき、気になって
しようがない。見えてくる欠点の数だけ、子供や部下の持つ良いところが相殺
され、消えていく。相手の素晴らしいところに気づかない、親や上司になって
しまう。人を「誉める」ということが、出来ない人間になってしまうのです。
幸せに生きようと思ったら、人を叱るより誉める方がいいに決まっている。
「どこをどう注意しようか…」と考えるよりも、「どこをどう誉めようか…」と
考えるようにしたい。
叱ることはた易い。しかし、誉めることは難しい。誉めるタイミングを間違え
ると、「おべんちゃら」や「オベッカ」になり、心にもない「おだて」になり、
「お世辞」に取られてしまう。
昨日まで、人を誉めたことのない人が、たまに誉めようとするから、ギクシャ
クしておかしなことになる。日頃から、相手の良いところを見つめるようにし
たい。そうしなければ、人を誉めることは出来ないだろう。
人は、誉められると成長する。誉められることは、認められること。
「えッ、あの人が同じ人なの」と思うくらい変わっていく。ところが、注意ば
かりされていると、いじけてしまい、いくら叱っても、注意されたことしか
やらない人間になってしまう。
”叱るよりも誉めろ”。
プラスのストロークを与えるようにする。これが人育ての秘訣でしょう。
叱っていじけさせては、人は成長しません。誉めることで人はヤル気になり、
成長する。叱るより誉める方が楽だし、楽しいのす。
思うようにいかないとき、イライラしてつい人を叱ってしまう。が、それで
もの事が良い方向に向かうということはない。
先日習ったばかりの「コーチング」。相手を「分からせようとする」説得型から、
相手の話を「聴く」ことにシフトした、「傾聴型」でなければならない。
話し合ってうまくいかない時は、自分のやり方が間違っていると思うことにした。