6月20日東京で、両親が高校一年生の息子に殺されるという、痛ましい事件が起きた。又も起きた痛ましい事件。日本の国は、家庭は、
どうなってしまったんだろう。
子どもに厳しく冷たい家庭だったという。事件の前日父親に「おれより頭が悪い」と言われ、父親がバカにするから殺したという。
おとなしい性格ゆえに、親から押さえつけられた不満のはけ口を見出せないまま逃げ場をなくし、孤独感を深め、
殺意を膨らませていったという。
親が暖かく心を開いて、子どもの悩みを聞いてやっていれば、起きなかった事件だと、専門家は言う。
家族揃っての食事風景や、愛に包まれた食後の団らんなどがない、ひんやりとした家庭が浮かんでくる。
【心と体の健康情報 - 199】
~幸せな人生を歩むために~
「人を育てるとは…?」
先週の土曜日福井市に出かけ、初めて「コーチング」 を学んだ。学習テーマは「マネージメントコーチングによる人材育成法」。 今まであまり耳にしたことのない人材育成法である。
スポーツの世界では、選手の能力を引き出すために、コーチの存在は不可欠で
ある。
企業に於いても、目標達成のために、リーダーは、社員を組織化し、立てた計画を統制し、指揮を取るに必要な技術・
ノウハウが求められる。
そのために、社員一人ひとりが持つ潜在能力を引き出し、高め、発揮させる、
そんな人材育成手法を学ばなければならない。
例えば問題を抱えた社員を導く時、上司は、一方的に自分の価値観で意見を言ったり、考えを押し付けたり、
決め付けたりしてしまいがちです。
そうではなく、「なぜ問題を抱え悩んでいるのか?」を知り、相手の側に立ち、相手を”思いやる心”
でもって、プラスのストロークを投げかけ、元気を出させ、
やる気を喚起していくように、コーチングするのです。
・相手を認める
・相手の持つ能力を引き出す
・相手を援助し、応援する
相手の間違った考え方を正そうとする指導法ではなく、”変わらない相手”
をどう動かすか? そのために”相手を知り、理解する”ことから始める。
コーチングによる指導は、「こうあるべきだ」とか、「こうすべきだ」といった指示・指導めいた言動は極力避ける。
「積極的に傾聴」し、「相手の気持ちになって、相槌を打ったり」「共感したり」「相手が言ったことを繰り返したり」 して、一旦受け入れて理解を示すことが、コーチングを学ぶ上での、大切なポイントになってくる。
二時間の講座で、何がどう理解できたわけではないが、相手を説伏することに自信を持っていた私には、
インパクトのある勉強会でした。
それまでの私の面談のあり方が、改めて間違っていたということを、理解したからです。
「コーチング」を身に付けることができれば、会社だけではなく、家庭に於いても、子どもたちや夫婦の間が、より一層円滑・
円満になり、父親の存在感が高まること、受けあいでしょう。