■趣味の言葉遊び
今日は韓国語です。私たち日本人にとって最も近い国、韓国。
韓流ブームをきっかけに、双方仲良くなることは嬉しいことです。そのためには、少しくらい韓国語を話せるようにしておきたいものです。
もし、身近に韓国からやってきた人がいたら、「あんにょんはしむにか?」と、声をかけましょう。韓国人ほど母国語で話しかけられて、喜ぶ外国人はいません。
「あんにょんはしむにか?」
「あんにょん」
は漢字の”安”に、丁寧の”寧”、安寧(あんねい)と書き、「すこやか」の意味です。
「はしむにか?」は、日本語で「していますか?」になる。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんわ」の挨拶言葉として、朝・昼・晩いずれにも使えます。
「はしむにか」の覚え方、「あんにょん(安寧)”歯しみるか?”」なんて、どオ…
また、親しい人には、「あんにょんはせよ?」と、声をかけます。
ニッコリ笑って歯を出して、「あんにょん(安寧)”歯せよ”」と、覚えるといい。
この「こんにちわ」の挨拶言葉を覚えておくと、日本と韓国の距離がグンと近くなりますよ!
【吉村外喜雄のなんだかんだ 第68号】
~日本人のアイデンティティ~
「日本人は素晴らしい国民だ」
韓国ドラマの「美しき日々」を毎回見ていて、フッと気づいたことがある。感情が激してくると、大声でわめき、 怒りをあらわに口論する場面が多いことです。
昨年の暮れの新潟中越地震。テレビが、避難所に充てられた学校の校庭や、体育館を映し出す。
校庭には車が何台も行儀よく駐車し、体育館では人々が思い思いに横になっている。
避難者にマイクが向けられると、「いやあ、すっかりやられました」と、静かに微笑んでいる。
「一から出直すしかありませんね」と、サバサバした口調で言う。
不自由な避難生活が辛くないはずがない。住む家や田畑を失って途方に暮れる人もいる。 家族を失った人はどんなに辛いことだろう。生活の糧を失って、この先の見通しがまったく立たない。だが、何故か皆、 穏やかな顔をしている。悲惨さを人には見せまいと、懸命に自分を抑制し、耐えているのです。
救援物資が届く。おにぎりが配られる。「おいしい。本当に助かります」「皆さんに助けてもらって、ありがたいです」。 誰もが感謝の言葉を口にする。
「災害が起きてすべてを失ったというのに、こんなに穏やかな光景は、他国では考えられない」と、外国の特配員は言う。
テレビを見ていた韓国人は、「韓国ならこうはならない」と言い切る。
「泣き叫ぶ、わめき散らす。怒りをぶつける。ちょっとしたことでつかみかかり、殴りかかり、
収拾のつかない混乱になることは目に見えている」と言うのである。
「日本人というのは、なんとすごい国民なんだ」と…。その韓国人はすっかり感服していた。
ロサンゼルス地震の時、その混乱の中、商店から思い思いに品物を持ち出し、走り去っていく光景がテレビに映しだされた。
治安が悪化したことによる略奪行為である。発砲騒ぎで街も歩けない。州政府の対応が悪いと群衆が騒ぎだす。
そうなのである。中越地震のようなことが起こったら、盗みが横行し、喧嘩が頻発し、食料を奪い合い、
治安が悪化したとしても不思議ではない。略奪が起こり、暴動になり、治安維持のために軍隊が出動するのは、
諸外国ではごく普通のことなのです。
日本では、そんな光景は露ほども見られない。誰もが苦痛に耐えて自分を抑制し、感謝を忘れず、
皆一致して災害の後片付けをし、困難から立ち直ろうとしている。
中越の人が、特にそんな訓練を受けているとは思えない。これは国民性であろう。
日本人とは大したものである。
致知一月号 渡辺昇一「歴史の教訓」より抜粋