相手の立場に立って、相手の視点で自分を見つめてみることの大切さを、某医院の先生が語っています。 (倫理研究所”田形健一”氏の講演より)
私は、毎年秋の紅葉時、妻を伴って京都へ一泊旅行をする。日頃の妻のご苦労に感謝するためですが、実は、京都四条の” 日航プリンセス京都ホテル”の会員になると、誕生月の宿泊料金が、年齢分だけ割引(63%引き)になる特典を利用することにある。
今回の目的は、この秋一般特別開帳された、天龍寺の法堂天井に描かれた「雲龍図」を見ること。
法堂の天井中央、直径九mの円相の中に躍動するみごとな龍。驚いたのは、法堂の中、左の端へ行っても、右端から見上げても、
龍がぎょろりとした目でこちらを向き、見下ろしていることです。顔の大きさ・形までが変わって見える。
驚き、感動して、堂内を飽きもせずぐるぐる歩き回って、見上げていました。
右の絵がそうですが、目は兎、鼻はラクダ、角は鹿、手は虎、爪は鷹、鱗は鯉、お腹はハマグリを表している。
【心と体の健康情報 - 171】
~幸せな人生を歩むために~
「ありがとうが言えますか?」
”ありがとう”と”感謝”
の二つを忘れずに、笑顔を絶やさず、思いやりある言動をしていれば、
何事もうまくいくようになります。感謝の心は「ありがとう」
の言葉になって表れてきます。
「ありがとう」、この何でもない一言、いざとなると声になりません。何故か難しいのです。「ハイ!」と言うのと同様、
「恥ずかしい」という思いを取り去らない限り、度胸のいることなのです。
以下、倫理研究所”田形健一”氏の講演の続き。ある社長さんの体験談です。
家庭も会社も今一つうまくいっていない社長さんが、ある研修を受講した。その研修で、結婚してこの方、妻に 「ありがとう」と言ったことがない自分に気づいたのです。妻に小言は言うけれど、「ありがとう」は言ったことがない。
「そんな改まって言わなくても、妻は分かっているから…」と思っていた自分。
いつも夫の健康を気遣い、身の回りの世話をし、祖父母の面倒を見、子供たちのことを、毎日の食事・洗濯…。それを、
当たり前のことのように思い、見過ごしてきた自分。
思っているだけではダメ。勇気を出して「ありがとう」と、妻に言ってあげることです。社長さんは、
今日こそはと意を決して家に帰り、妻を前に座らせた。
「あなた、何なの?」、いぶかしげな妻を前にして、恥ずかしさと緊張のあまり、声が出なかったという。
無言で妻の前に手を付き、頭を下げた。
何故か涙が溢れてきた。察知した妻も、涙ぐんで分かってくれたという。
「ありがとう」が言えるようになると、「お早うございます」も言えるようになる。
今までは、社員さんから「お早うございます」と言われたら、「お早う」と応えるだけだった社長さん。
今は、社長から率先して「お早う」ではなく、「お早うございます」と、社員の方を向いて、大きな声で頭を下げ、
きちんと言えるようになった。
社長の突然の変身に社員は戸惑い、いつまで続くだろうかと、噂したりした。
「自分が変わらなければ、会社は変わらない」。この社長さんの決意が、恥ずかしさを超えた行為となった。これも、
やり始めが大変です。
社長も社員も慣れてくるに従い、ごく自然に、日常事として受け入れるようになった。一年後、たった一つのこの挨拶で、
会社の社風が変わり、業績が良くなっていったという。
どうか世の奥様方、ご主人から「ありがとう」の言葉がなくても、勇気を出して、ご主人より先に「ありがとう」
と言ってあげてください。夫は感動して「私こそ、ありがとう」と、返事が返ってくるでしょう。
家族に「ありがとう」がこだまする。素敵な夫婦、素敵な家族に「ありがとう」。