6月25日、財務省から、国債や借入金などの国の借金が、ついに700兆円を突破し、過去最大に膨らんだとの発表。
小泉政権のこの三年間だけで、165兆円も膨らんでいる。これは、国民一人当たり550万円の借金になるという。
夫婦子供二人の平均的家庭では、2200万円。
これに、地方自治体が抱える借金、300兆円を加えると、1000兆円にならんとしている。先進国の中ではただ一国、
超債務超過にあえぐ国なのです。
65歳の年金受給者が、毎年二百万人づつ増え続ける。その一方で毎年生まれる赤ちゃんが百万人。
急速に少子高齢化社会へ突き進んでいく日本。
二十一世紀に生きる私たちは、高負担低福祉の、大変厳しい現実を覚悟しなければならないようです。
6月25日の北国新聞より
【吉村外喜雄のなんだかんだ 第46号】
「返済不能!ローン地獄に陥っている日本」
アメリカの大統領がお祈りしている。「神様、どうかイラク問題を解決してください。」神様が答える。「よろしい、
願いを聞き届けてやろう。だが、お前の任期中は無理だよ…。」
韓国の大統領もお祈りしている。「神様、どうか南北問題を解決してください。」神様が答える。「よろしい、
願いを聞き届けてやろう。だが、お前の任期中は無理だよ…。」
日本の総理大臣もお祈りしている。「神様、どうか赤字財政を黒字に変えてください。」神様が答える。「よろしい、
願いを聞き届けてやろう。だが”私の”任期中は無理だよ…。」
三月末、2004年度の国家予算が国会で承認された。一般会計の総額で82兆1100億円。積み上げると、
エベレストの92倍もの高さになる。
それを私達の家計に置き換えてみると、その深刻な財政状態が実感できるのです。
夫の月給は49万3千円(国の税収)、妻の内職が4万5千円(その他収入)、所帯の月収は53万8千円。
毎月のローンの返済と、田舎への仕送り(地方交付税)で40万円が消え、家族が衣食住に使える生活費(可処分所得)
は13万円しか残らない。毎月の生活費の不足分を、借入(国債)で補っているのが現状です。
通院費・薬代(社会保障関係費)に23万4千円もかかるほか、教育費や家の補修(公共事業)などの出費も大きい。 月々に出て行くお金が月収を43万円も上回り、毎月カードローン(国債) で何とかしのいでいるのが現状です。
妻(国民)は、洋服、ハンドバック、海外旅行と、家計が火の車だというのに、贅沢癖はいっこうに治らない。 泥棒から家を守るための防犯費用(国防費)も重くのしかかる。子ども達に車を買い与え(高速道路建設)なければならないし、 我が家の年老いた両親の面倒も見ていかなければならない(高齢化社会)。
我が家の借金は1億円にまでふくらみ、返済能力の限界をとっくに超えて、
返済のメドがまったく立たない。それを承知で今年も又、借金の上乗せをしなければ、我が家の家計は維持できない。
我が家は既に破産状態。夜逃げ寸前の状態なのに、家族は皆、「なんとかなるさ…」と安易に構え、
危機意識が全くないのはどういうことなのか?
でも、家族の誰もが将来に不安を持っているようで、毎月お父さんに預けることになっている、老後のための積立金 (年金)を、出ししぶっているし、お父さんも、今まで預かったお金を他の目的に使ってしまったりして、 将来のための積み立てた預金の残高が、少なくなってきているのを、どう埋め合わそうかと悩んでいる。