■「世界本の日」
先週の金曜日、4月23日は「世界 本の日」
。1995年にユネスコ総会で認知されたが、知っている人は少ないようです。
”本の日”の由来は、「スペインのカタロニア地方は、この日が聖人のお祭り日。
男性は女性に赤いバラ、女性は男性に”本”を贈る習慣があることから…」という。
普段、どんな本を読み親しんでいるかで、「お前がどんな人間かわかる」という、「本の日」のことを書いていた、中日春秋の末尾の言葉には”
ドキリ”とした。
日曜日はお天気が良かったので、鶴来の白山ひめ神社へ。孫の健やかな成長を願って、息子夫婦とお参りに行った。
ついでに向かいの「樹林公園」を散策した。八重桜が満開で、つつじの花もほころび始め、
公園中若葉が芽吹き、何とも清々しい。連休はつつじも満開になるでしょう。お薦めのリフレッシュ穴場です!
【心と体の健康情報 - 143】
~歴史から学ぶ~
「懐かしき昭和」
私が生まれ育ったのは金沢の繁華街香林坊。現在の入江に引っ越してくるまで、47年間住んでいた。私の家の左隣が”
第一勧業銀行金沢支店”(現みずほ銀行)、右隣が”石川銀行本店”でした。
両銀行とも、私が中学の頃、昭和三十年初頭に新築し、現在に至っている。
しかし、それも今はもう無い。みずほ銀行と合併した第一勧業銀行は、重複店解消のため売却されることになった。
一方の石川銀行は、2001年12月に破たんし、既に人手に渡っている。
子どもの頃140世帯あった町会は、再開発を繰り返すたびに、東急109、大和デパート、生命保険会社などに取って代わり、
私が引っ越す時、わずか4世帯になって、山間の過疎地のようになってしまった。街はにぎわっているのに、
付き合う隣人もなく、人が住む町ではなくなっていた。
ところで今、全国的な昭和ブーム。東京の「台場一丁目商店街」、大阪の「なにわ食いしんぼ横丁」などが評判になっている。
大分県の豊後高田市の商店街が、空き店舗六店と、隣に並ぶ既存店八店舗を、「昭和の町」
と名づけて、昭和三十年代の看板や装飾を施して外観を統一し、店の奥に眠っていた当時の看板や、
商売道具を店先に展示したりして、「昭和の町」の雰囲気づくりに心を砕いた。それが評判となって、
多い日には四十台の観光バスが訪れる商店街に生まれ変った。
◆豊後高田市 昭和の町オフィシャルページ
平成不況が長く続き、将来が不透明で混沌としている。昭和三十年代から四十年代にかけて、日本が急成長していた頃が、
とりわけ懐かしく思われる。そんな年代が、日本の総人口の六割近くを占めている。
一方若い世代も、自分たちが生まれる前の昭和に興味があるようで、服飾のデザインや家具、
音楽などに回帰ブームが見られるという。
近くでは、福井県立歴史博物館の「昭和のくらしコーナー」が、当時の駄菓子屋、本屋、食堂などの商店街を再現し、自動車、
家電製品、家庭雑貨、食品などの生活日用品を当時のままに展示していて、昭和の雰囲気が楽しめる。
旧美大校舎の石川県歴史博物館も、明治・大正・昭和の金沢の暮らしを回顧することができる。
私が通っていた長町小学校は廃校となり、武家屋敷に取り込まれて、江戸時代の町家が移築されている。
又私が通っていた紫錦台中学の本館校舎は、元金沢第二中学のおもかげを残す金沢市の保存建築物。
金沢の民俗文化財の展示館になっている。この連休はご家族を伴って、金沢の昔を再発見しに歩くのもいいかも…。