【吉村外喜雄のなんだかんだ 】
~ことば遊び~
「寿限無」
新年会シーズンです。私の二十代のころは、かくし芸全盛時代。宴会ともなると、手品やドジョウすくいなど、一芸に秀でた芸人が必ずいて、宴会を盛り上げたものです。
私がその頃覚えたかくし芸に、落語の「寿限無」がある。人前で披露する機会がなく、
ほとんど忘れてしまったが、あの長い名前だけは覚えていて、今でも早口で言うことができる。
なんと最近、その「寿限無」が幼稚園児の間で大流行していて、ジュゲム・ジュゲムと言葉遊びするちびっ子が、
続出しているというのです。事の起こりは、「寿限無」がNHK教育TVの子供番組に取り上げられたことから、
幼稚園児に火がついたのです。意味がわからなくても、子供達にはこのリズムとゴロが大受けして、
暗唱して遊んでいるといいます。
もう一つ火付け役をしたのは、「寿限無」を面白く絵本にした出版社。アッという
間に30万部売れた。児童向けの絵本では、過去前例のない大ブレーク!
ベストセラーになりました。
では、日本一長~くめでたい名前「寿限無」とは、どんな名前でしょうか?
正しく言えるでしょうか? そこで、初孫誕生を祝って、改めて紹介したいと思います。興味のある方は、
この機会にご家族で暗唱してはいかがでしょうか。
「寿限無、寿限無、五劫のすりきれ… 」 寿限無 |
「海砂利水魚の水行末、雲来末、 風来末…」 海砂利水魚 |
「食う寝るところに住むところ…
」 |
「やぶら小路ぶら小路…
」 |
「パイポパイポ、
パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの…
」 |
「長久命の長助。」
|
このめでたい名前を、全部我が子の名前にくっつけてしまったために、騒動が起きるお話です。