■中村天風師について
天風先生がいま生きておられたら、
目をカッと開いてこうおっしゃるでしょう。
売れない、お客が来ない。だからどうだというのか! どうしろというのか! 天風会元専務理事 清水榮一著「心の力」より |
【吉村外喜雄のなんだかんだ 第10号】
~幸せな人生を歩むために~
「哲人・中村天風」
一昨日の十日、大島修治氏の壮絶な生への体験談を聞きました。 大島氏の不思議な能力については、
前号お話しましたが、偉大な哲人”中村天風”師の場合は更にすごい。
中村天風師は、明治9年東京生まれ。日清・日露戦争で軍事探偵として活躍。
三十歳のとき肺結核になり、死を目前にし、絶望的な日々の中、心の救いを求めて三十三才で渡米。世界を回り、
著名な哲学者に出会うも成果なく、死を覚悟して帰国の途中、インドの地で”カリアッパ”師と出会った。
ここからよみがえるのです。
ヨーガの聖地ゴーク村で修行することニ年。悟入転生、悟りを得、新しい生命力を手にして、
三十七歳のとき日本に戻ってきます。この時期に天風独自の自己強化哲学が開眼するのです。
帰国後数年で、銀行の他いくつかの会社を経営し、実業界でご活躍されます。
四十三才のとき、突然すべての地位、財産を放棄。単身「統一協会」を創設し、上野公園で辻説法を始めました。
八十六歳のとき、財団法人「天風会」創設。
1968年、九十二歳で没す。
天風師の教えは「積極一貫」。「いかなる状況であろうと、喜びと感謝で迎えなさい。そうすれば、幸福に活きることができる」
と説いています。
天風師は信じられないことをやって見せたそうです。目の前にいる適当な人を手招きして、その腕に五寸釘をブスリと刺す。
刺された人は、さぞや驚いたことと思いますが、何故か痛くないだけでなく、一滴の血も出なかったといいます。釘を抜くと、
何の痕跡も痛みも残らなかったそうです。
人間が持つ潜在的可能性は限りなく奥が深い。私達の常識では推し量れない不思議が、いろいろあるものです。