■運・不運
熱戦が続いた高校野球も終り、秋の気配がもうそこまで来ているようです。
高校野球で印象に残ったのは、一回戦で8点も取られて負けていた倉敷工が、再試合で勝ったことです。その後3回戦まで勝ち進み、
運のいいチームだと思います。
一度負けを覚悟した選手たちです。翌日の試合は無欲で立ち向かい、普段の力を存分に発揮して、勝利をモノにしたのでしょう。
注目すべきは、過去に再試合をした4チームの内、何と3チームが負けていた試合を、再試合でひっくり返しているのです。緒戦を勝ち抜き、
全国大会に選ばれてきただけに、力はきっこうしています。
ちょっとした運、不運がすべてを決してしまう。実力に加え、運を呼び込んだチームが勝者となるのです。
ここで思い起されるのが、星稜・箕島戦。延長十回2アウト、一点リード、ファールフライが上がった。取ればジ・エンドというとき、
人口芝の切れ目につまづいた。
対戦相手の箕島が、その後優勝したのですから、不運としか言いようがありません。
【心と体の健康情報-106】
~男の言い分、女の言い分~
「個性尊重の時代」
前号では、女子校生のおしゃれ感覚の変化について、お伝えしました。
お昼時間、繁華街を歩くと、紫やブルー、グリーンなど色とりどりの制服をまとった女子社員が街にあふれる。そんな中、
制服を廃止する会社が出始めている。ノエビアは二十数年前の創業時から私服でした。個性を尊重する化粧品会社だから、
ごく自然のことです。
私は、女性に制服を着せることは、どちらかというとあまり賛成の方ではありません。以前、
カラーアドバイザーの勉強をしたこともあって、素肌の色によって似合う色、似合わない色があることを学びました。
肌色だけでなく、顔かたちや体形によっては、いくら素敵なデザインでも、似合わないものは似合わないのです。
制服は、女性一人ひとりが持つ個性や美しさを、ころしてしまう恐れがあります。
年齢や好みの異なる女性に、同じ色、同じデザインの制服を着せること自体、無理があると思うのですが…
独身のスタイルのいい女性には、ミニスカートの制服は素敵です。でも似合わない、
着たくないと思っている女性もいるのではないでしょうか?事実、私服の方が社内も華やいで見えるし、
本人もリラックスするようです。
女性は、毎朝仕事のスケジュールに合わせて、その日の服装を決めるのがいいようです。デスクワークが中心なら、
比較的カジュアルな服装。お得意様と接する際には、キャリアウーマンらしくスーツを選ぶ。急な外回りに備えて、
会社のロッカーには紺色の無難な服装も常備しておく。
もともと、制服には、社員の規律を高め、連帯感を強める効果があり、信頼感、清潔感をお客様に与える利点があります。
お店の場合は、お客様と社員さんを識別するために着てもらいます。(私服の場合は、
胸に顔写真入りのネームをぶら下げている)
今は昔と違って、個性が尊重される時代です。個々の持つ魅力や技量を、組織が目指す方向に、
エネルギーとして引き出していく。
そんな時代だと思うのです。
一方的に一律に、会社が方針を社員に示したり、要求したり、押し付けたりしては、成果は期待出来ないし、
社員さんが動いてくれないでしょう。