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「外交の本音」

■ことば遊び 「ロシアのジョーク」
無人島に漂着した三人の男に、神様が二つずつ、願いをかなえてくれることになった。

アメリカ人は、「国に帰りたい。それと、1億ドルの現金が欲しい」
フランス人は、「国に帰りたい。それと、とびっきり美しい女性を妻にしたい」
最後に残ったロシア人、「ウオッカを1ダース。それと飲み仲間が欲しいな…。
                そうだ、一緒にいた二人を、無人島に呼び戻してくれ」

ところで日本人だったら、どんな願いを二つするでしょうか? 
即、日本人と分る面白いジョーク、どんなものがあると思いますか?

<吉村の作品>
日本人は、「日本と無人島を自由に往復できる、大型ヘリが欲しいな。
                     それと神様、無人島に温泉付別荘を…」

【吉村外喜雄のなんだかんだ  - 143】
~歴史から学ぶ~
「外交の本音」

外交の場で、本音が語られることはまれであろう。建前論に終始し、建前を
応酬し合っているうちに、それがいつしか「べき論」になって、そうあることが
あたかも正論であるかのごとく、一人歩きしてしまう。

イランからの石油依存度の高い日本。イランの核開発や、イスラエルのレバ
ノン侵攻は、よそ事では済まされない問題。

「パレスチナとイスラエルは平和裏に共存すべき」は、国際社会の「べき論」で
ある。イスラエルに本音を言わせれば、平和共存によってパレスチナが繁栄し
、国力をつけたなら、それはイスラエルには「脅威」。
だから、「パレスチナは分裂したまま、自国に挑戦できないほど弱々しい国家
であって欲しい」となる。

アメリカが北朝鮮と和解するのは建前。韓国の「できるだけ早く統一したい」も
建前。韓国人の本音は、「今統一することには反対だ。せっかく1万5千ドルに
なった国民一人当たりのGDPが、大きく落ち込むことになる。今より生活水準
が低下することは、誰も望まない」
                    7/1 読売新聞 伊藤洋一「外交の本音」より

中国政府の小泉首相の靖国参拝に対する、しつようなまでの抗議姿勢もそう。
反日的国民感情の裏に、日本の国連安保理常任理事国入りの反対があったと、
在日中国人作家が、新潮社「憤青」の中で語っている。

トウ小平時代に始まった市場経済への転換は、抑圧されてきた大衆の欲望を解放
した。が、公平な競争社会のルールづくりが間に合わず、貧富の地域差を生み
出した。
靖国参拝は、そうした中国国民の不満の目を国外に向わせるために、政府が
意図的に仕組んだもの…。現に、日本の常任理事国入りが、中国だけでなく、
アメリカの反対で見送られてからは、靖国に対する国民の加熱を抑制するよう
になった。
日本の親中派の財界人や、国会議員の一部は、表面上の"靖国問題"に囚われ、
その問題を解決することが、日本の平和につながると信じて疑わない? 
中国の巧妙な外交策略に乗せられてはならない…。 

日本人の欠点は、集団の多数が賛成すると、それに異議を唱えたり、自らの
意見をはっきり述べることをしない。「和」の精神が先に立って、口をつぐんで
しまうのです。怖いのは、過去に犯した過ちを繰り返すこと。

NHK朝の連続ドラマ「純情きらり」。舞台は戦時中の昭和18年。主人公の
油絵画家やジャズ奏者が、西洋カブレと隣組だけでなく、近所の子どもたち
からも、非国民呼ばわりされた。
歴史は繰り返すというが、世論が建前に引っ張られ、物事の本質を見極める
ことができなくなり、国の行く末を誤らせるようなことには、絶対したくない。

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