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たばこ規制が強化される西欧諸国

たばこの価格が、この七月から一本当たり約1円値上げされた。
多くが1箱300円になる。値上げ分は、未成年者が自動販売機で買えないよう
に、改良する費用などに充てるという。

私は大の愛煙家。18歳の時に吸い始めて、一日25~30本、30年間吸い続
けた。営業の世界にいた関係で、タバコは必需品。ストレスを取るためにも、
離せなかった。
それでも、過去何度も禁煙にチャレンジ。2年近く吸わなかったことも二度ばか
り。つい気がゆるみ、「一本だけ」と手を出し、以前にも増してヘビースモーカー
に…。
四年前ようやく、完全禁煙に成功した。きっかけは「3KM・幸福設計」の研修。
みんなの前で"禁煙宣言"したのがきっかけ。本当は、肺ガンが怖かったから…。
大多数の喫煙者は、何れ禁煙したいと思っている。今回の値上、禁煙のきっかけ
になればいいが…。


【心と体の健康情報  - 252】
「たばこ規制が強化される西欧諸国」

諸外国で一番売れている銘柄、イギリスが1045円、米国774円、フランス
630円、ドイツが506円。日本のたばこはまだまだ安い。
日本の愛煙家にアンケートしたところ、「1箱500円になれば禁煙する」と
答えた人が多かった。                     7/2 読売新聞

財政赤字が続き、消費税値上げもやむなしとする政府。欧米並みに、たばこを
大幅値上げすべき時かも…。喫煙者が減れば、心筋梗塞や肺気しゅなどの患
者が減り、政府の医療負担も軽減されるだろう。

日本は、お酒やタバコをたしなむ人に対する、公でのマナーがいたって寛大。
先進国の中では、たばこの喫煙率が最も高く、禁煙規制もゆるやかで、禁煙
対策の遅れが目立つ…。

今、イタリアに旅行すると、喫茶店やレストランには、禁煙マークが描かれた
警告文が壁に掲げられているという。イタリアでは、今年一月"禁煙法"が施行
され、屋内での喫煙が全面禁止となった。

日本でも、公共施設や病院内は禁煙だが、イタリアは、すべての職場が禁煙。
厳密に定められた基準を満たす、排気・空調設備を備えた、完全分煙の喫煙
場所以外では、たばこは吸えないことになった。
違反すると、3千8百円から最高3万8千円の罰金が科せられる。
子どもや妊婦の前で吸ったら、罰金は倍になる。自由奔放に人生を楽しむ
イタリア人ですら、この厳しさ…。これが世界の潮流なのです。

イタリアの喫煙率は男性31%、女性17%。フランスが30%、21%。
スウエーデン14%、19%。対する日本は、男性46%、女性14%。
先進諸国の中では、日本男性の喫煙率が最も高い。

昨年3月アイルランドは、公共施設や飲食店など全面禁煙に踏み切った。
一年後に、調査結果が報告された。たばこの煙でくもっていた居酒屋の空気は、
粉じんが5割から9割も減少。従業員が訴える息苦しさなどの症状は、約4割
減少。たばこを吸わない人の呼吸機能が10%改善されたという。

肺の中で、酸素交換をつかさどる小さな袋が、長年の喫煙習慣によって、ニコ
チニンで詰まり、「慢性閉塞性肺疾患」という病気になる。慢性的な息苦しさに
陥り、高齢者の寿命に大きく影響する…。

日本同様、たばこ対策が遅れていたドイツでも、昨年一月、たばこ税を25%に
引き上げ、喫煙率低下に本気で取り組み始めた。世界各国たばこ規制が進む
中、日本だけが取り残されていく…。
少子高齢化で、政府の医療負担は増加の一途。国民の医療負担額を上げる
だけでなく、喫煙による患者を極力減らす努力もしなければならない。

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