■「ことば遊び」 今日は漢字遊び"春夏秋冬"のある漢字。
「春はつばき 夏はえのきで 秋ひさぎ 冬はひいらぎ 同じくは桐」
という歌があります。椿、榎、楸、柊、桐を覚えるのにいい。
・狂歌には、こんなのがあります。
「春うわき 夏はげんきで 秋ふさぎ 冬はいんきで 暮れまごつき」
人べんに、
春夏秋冬を付けたもので、人べんに春、秋、冬という漢字はあるが、
人べんに夏と、暮は存在しない。
・次は私のオリジナル。お魚に春夏秋冬を付けたら…
「春さわら 夏はしいらで 秋かじか 冬はこのしろ 雪はタラ」
「鰆、鰍、鮗」
は辞書にある。夏のしいらは、魚へんに"暑"が正しい。
【吉村外喜雄のなんだかんだ -114】
~歴史から学ぶ~
「いざなぎを超えるか?
今回の好景気」
ようやく景気が上向き、長かった冬から、春の兆しが見えてきた…。
と、思っていたら、何と4年も前既に、右肩上がりの好景気に転じていたとい
う。なのに、景気が良くなったという実感が伝わってこない。
しかも今回の好景気、四十年も前、日本が絶頂期の頃の好景気「いざなぎ景気」
を超え、有史以来最長の景気になりそうだという…。 02年2月から景気は
プラスに転じ、今年の11月には、「いざなぎ景気」の57ケ月を超えるのです。
戦後最初にやってきた好景気は、朝鮮戦争特需による1955(昭30)~57年
の「神武景気」
。初代天皇、神武天皇以来例を見ない好景気ということで、
名づ
けられた。耐久消費財ブームが起き、三種の神器(冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビ)
が出現した。
神武景気の二年後、1959(昭34)~61年初頭の2年半、高度成長の波に
乗って「岩戸景気」
がやってきた。神武景気を上回る好景気から、神武天皇
よりさらに遡って「天照大神が、天の岩戸に隠れて以来の好景気」ということ
で名づけられた。所得が急増し、国民の「中流意識」が広がっていった。
当時は小売業全盛期。香林坊商店街はどの店も大繁盛。国道拡張に伴う再
開発ビルラッシュに湧いた。我が家も63年(昭37)、四階建店舗付ビルを、
私の間取り設計で、清水建設が施工して完成している。
岩戸景気から4年後の、1965年(昭40)11月~70年7月、消費主導型の
岩戸景気を更に上回る大型好景気がやってきた。岩戸を上回るというので、
更に歴史を遡り、国造りの神話から「いざなぎ景気」と名づけられた。
その後、団塊の世代が消費景気を引っ張った。私は、住宅ブームに湧いた、
昭和44~54年の10年間、時流に乗って急成長した積水ハウスに勤め、
大いに活躍。住宅建築ブームが一段落した、昭和54年2月に独立。化粧品の
商売を始めた。
いざなぎから16年後の、1986年12月~91年2月、「いざなぎ」に次ぐ、
戦後二番目に長い 「バブル景気」がやってきた。
この好景気で多くの国民が
酔いしれ、札びらが舞った。
実勢価格とはかけ離れた価格で、土地や株式、ゴルフ会員権などが急騰。
泡が膨らんでいくのに似ていたことから、「バブル景気」と名づけられた。
当時、化粧品の他、二つの事業に手を出し、精を出していた。バブルがはじけ
た後、それまで右肩上がりだった私の会社も、大波をかぶることになった。
ところで今回の好景気、「いざなぎ」を超えたら、どんな名前を付けるだろうか?
振り返えれば、長い人類の歴史で、世の中が大きく変化したのは、江戸から明
治にかけてと、太平洋戦争以降であろう。科学・文化・生活、すべての面で、今
ほど世の中が大きく変化し、庶民の暮らしが豊かになった時代はない。
文明が頂点に達した今の時代に生を受けた幸運を、喜ばずにはいられない。
また、過去60年、戦争に巻き込まれることもなく、平和に暮らしてこれたことも、
父親が生きた激動の時代を思うと、不足に思うことなど、あってはならないの
です。