■人前結婚式
10月は結婚式シーズン。今月二つの結婚式に参列した。一つは、企画演出
すべてホテル任せの従来型。キャンドルサービスに趣向をこらし、今はやりの
二人の成長過程をスライドで見せる…、まずはお定まりのコース。
もう一つは「人前結婚式」。友人親戚の前で、
二人が宣誓署名して結婚を誓う。
大きな違いは、仲人がいないこと、三三九度の盃がなくなったこと、神主も神父
もいない、宗教色のない会場で、結婚式と披露宴を同時にとり行う…。
結婚式に付きもののわずらわしい?マナーもない。その分、参列者みんな、
心から二人の結婚を祝う雰囲気が高まってくる。適度に羽目も外せて、
何とも楽しい披露宴だった。
ところで、神前結婚が一般に行われるようになったのは意外と新しく、大正時代
になってから…。キリスト教の教会で式を挙げるようになったのは、昭和50年代
半ばになってから…。明治の頃までは、人前結婚式が普通だつた。
昔に戻ったことになる…。
ちなみに私たち夫婦は神前結婚。妻は文鎮高島田。
真っ白のウェディングドレスは着ていない。一度ドレス姿を見てみたいものだ…
【心と体の健康情報 - 218】
~男の言い分、女の言い分~
「女心と秋の空」
今年は、秋の訪れが遅く、10月に入ってもぐずついた天気が続いた。
夏から秋、季節が移り変わるとき、秋雨前線が日本列島を横断する。
その時、お天気がグズグついて、"午前晴れ、午後雨"といった天候が続く。
"女心と秋の空"とは、そういった移ろいやすい女心を、秋空にたとえた言葉です。
私は以前、
10年間建設会社に勤めていた。90%、男性相手の仕事だった。
その後、独立して始めたのは化粧品販売。代理店を増設し、女性を束ね、育成 し、販促応援の毎日。
売り手も買い手もすべて女性…、90%女性の中で働いて いる。
当時周りから「男社会から女社会へ180度転向した…」と言われたものです。
男と女、同じことを職場で言っても、受け止め方が違ってくる。
「男と女、"同じ人種"と考えない方がいい」というのが、私の持論。
女性は、男性とは全く違う生き物…。全く違った受け止め方、考え方をする。
一般的に男性は、同姓ゆえか、分かり合えるところが多い。ところが女性は、
つくづく複雑な生き物だと思う。こちらの思いがうまく伝わらず、泣いたり、
笑ったり、怒ったり、猫の目のような"感情"の移り変わりに、戸惑ってしまう。
表に現われたことの、更に奥の方にあるもの…に、男性は気づかない。
女は、笑っていても、心の中は不安や嫉妬でいっぱいの時もあるし、逆に、
泣いていても、心の中は意外と冷静な場合もある。何事にもいたって単純な
男性…、戸惑うはずです。
熟年離婚で、妻から離婚を切り出されて、全く理解できない夫の姿がそうです。
遅刻してきた男子社員を、同僚社員の見ている前で、「やる気がないなら、
辞めてしまえ!」と、上司が怒鳴った。「すみません」と謝った男子社員、翌日
何事もなかったように出社してくる。
同じように人前で、女子社員に「辞めてしまえ!」と怒鳴ったら、翌朝辞表を出
し、「辞めさせていただきます…」。 上司「……」、返す言葉を失ってしまう。
何でその程度のことで会社を辞めるの…? 理解に苦しむ。
「だから女は扱いにくい」となる。
心理学から見ると、その女子社員、「課長は私が嫌いなんだ、課長さんに嫌わ
れては、もうこんな職場にいたくない」と、女性ゆえの心理が働く。
同時に「いじめた課長を困らせたい、仕返ししたい」という心理も働く…。
"女心"というもの、ちょっとやそっとの理屈じゃ片付かない…。
男性が、どんなに彼女の気持ちを理解しようとし思っても、とだい無理な話。
複雑で繊細な女の子、当の本人ですら、自分の気持ちが分らなかったりするの
だから…。
そんな女性の心の内をご存知ないまま、男性社員のグループの中に、女性を
一人配属し、一緒に営業をさせようとする管理職の男性。失敗に終わるのは 目に見えている。またも
「女は扱いにくい」と、上司をして、嘆かせることになる。
女子社員の育成は、女性に任せるほうがいい。また、直属の上司は、女性に
限る。女性だけの集団であれば、なおいい…。
夫婦喧嘩をすると、直ぐに争いの焦点がズレて、本筋から離れれたところへ
いってしまう…。「僕の言っていることは、そんなことではないのに…」と、夫
は戸惑う。
妻が言っていることに、真正面からあまり構い過ぎ、深追いしない方が良いの
です…。天候が変わる秋空のように、女性は気分屋。彼女の心の移り変わりを
上手に読んで、気持ちが晴れるように導いてやれば、100点満点…。
昔は「男心と秋の空」と言った。それがいつの頃からか、「女心と…」に変わって
しまった。この言葉、今はあまり使われなくなったのも、女性の社会進出が進
んで、男性と何ら変わらない思考をする女性が多くなったからでしょう…。