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ハロウィーン

■「早起きは三文の得」

十年前に比べ、若者の運動能力が低下しているという。
若い女性と一緒に旅行したとき気になるのが、朝食をとらない人が多いことです。
これも原因の一つなのでしょう…。
読売新聞の世論調査によると、二十代の55%、三十代の35%、何と約半数が、                                                                朝は遅くまで寝ていて、 朝食抜きの生活をしている。
                                                                                                                  海外へ行くと、 朝、ジョギングをする人、公園で新聞を読む人、朝の時間帯を沢
山の人が、思い思いに楽しんでいる。
それに引き換え、日本の朝はなんて静かなんだろう…。毎朝犬と散歩する朝6時
過ぎ、外の空気は美味しい、太陽がまぶしい。なのに…、私たちの住む街は、
人の気配がしない。
何だかすごくもったいないし、恥ずかしい気がする。日本人は怠け者なの…?
そう思うのは私だけでしょうか? 

「早起きは三文の得」というが、今の日本人には、忘れ去られた言葉かも…。
エネルギー資源のない日本、アメリカのようにサマータイムを採用すべきでしょ
うね…。

【吉村外喜雄のなんだかんだ  - 99】 
「ハロウィーン」

海外旅行で、車窓から見える景色、日本ではお目にかかれない風景に出会う。
そのたびに心が引き寄せられ、旅の楽しさが倍増する。
サンフランシスコからヨセミテ国立公園へ移動する車中から見える景色、
前号では、「家の柱に黄色いリボンがヒラヒラしているのは何?」の話をした。

車窓から、道路沿いの畑に目をやると、スイカ畑のように、鮮やかなオレンジ
色に実ったカボチャが、畑一面何百個と転がっている。通り沿いのドライブイ
ンに目をやると、何列にもカボチャが並べられ、テーブルの上にも一個づつ、
大きなカボチャが置かれている。それが、周りの景色や建物にみごとにマッチ
していて、アメリカらしさが漂ってくる。

「ハロウィーン」のお祭りに欠かせないカボチャ。
私たち日本人にはなじみが薄い。
アイルランド古代ケルト民族の収穫祭の行事に、ローマの果実の女神"POMONAの祭り"が混ざったもので、 1800年代にヨーロッパからの移民によってもたらされたものだという。

アメリカでは、10月31日の夜に、悪魔や幽霊、魔女・悪霊が現われ、人間に
悪さをすると言い伝えられている。(日本のお盆に似ている)
そのような悪い霊たちを追い払うため、家々の軒先に恐ろしい顔を刻んだ、
大きな"カボチャあんどん"を置いた。正式名は「ジャック・オ・ランタン」という。

こうした行事が始まった由来は、
「けちんぼジャック」と呼ばれる意地の悪い男がいて、彼を「黄泉の世界」に連
れて行こうとした悪魔を、うまいこと騙したという、アイルランドの伝説です。

ジャックが死んだ後、生前のいたずらが過ぎて、天国にも地獄にも行けず、
明かりを灯した"カブ"の提灯を持って、暗い道をさまよい続けるというお話し
から、カボチャ行灯が魔除けに置かれるようになった。

「ハロウィーン」の日になると、子供たちは怖そうな服を着て、近所の家を訪問
する。すると、悪い霊は怖がって、その家に寄りつかなくなるという。
家の人は、訪れた子供たちへのお礼に、飴やお菓子を手渡す。もし、お菓子が
貰えなければ、その家の霊除けのカボチャをつぶしたりして、悪さをしてもいい
ことになっている。

国土が広いアメリカ、日本のように近所にお菓子屋さんがない。お菓子を買っ
て食べる習慣のないアメリカの子供たちにとって、「ハロウィーン」の日は、
クリスマス同様、沢山の家を回って、お菓子を集めて歩く、楽しみな日なのです。
もう一つ、車窓から見える景色で、日本では見られないものに、クリスマスツ
リー"もみの木"を栽培する畑があることです。1m50センチくらいの可愛い
もみの木が、何列にも行儀よく並んで植わっている。
12月、全米に出荷され、ツリーの産地として有名だとか…。

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