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韓非子/経営には上・中・下がある

■言葉遊び
今日はおなじみの早口ことばを紹介します。一番ポピュラーなのが
「生麦生米生卵」 「東京特許許可局」 「隣の客はよく柿くう客だ」
そのほか
「青巻紙赤巻紙黄巻紙」 「坊主が屏風に坊主の絵を上手に書いた」
「蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ 合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ」
「赤パジャマ黄パジャマ茶パジャマ」 
など、皆さんよく知っているものばかり。

では、面白い早口ことばを一つ…。一気呵成に三回くり返してください。
「馬の股に藁(わら)一本、馬の股に藁一本、馬の股に藁一本」

三回くり返すうちに、これが「○○一本」と聞こえたら、かなり耳が悪い??この早口言葉は"鼻をつまんで言う"のが正しい…?

【心と体の健康情報  - 215】
~古典から学ぶ~
「韓非子(2) 経営者には上・中・下三つのランクがある」

毎週土曜日NHKで半年間放映していた、韓国ドラマ「オールイン・運命の愛」
が終了した。大変見ごたえがある面白いドラマだった。
そのドラマの中で、事業家が「韓非子」を例に挙げ、部下を指導しているシーン
があった。
・三流のリーダーは 「自分の力」を使い、自らの能力に頼る
・二流のリーダーは 「他人の力」を使い、他人の能力を生かす
・一流のリーダーは 「他人の知恵」を使い、自らにはない能力を活かす

魏の国の照王という王様は、ある日、自分で裁判を手がけてみたくなった。
そこで宰相を呼び出して、
王  「一つ、わしが自分で裁判をやってみようと思う」
宰相「そういうことでしたら、まず法律を勉強されることです」
照王は法律の本を読み出したが、いくらも読まないうちに眠くなり、
「わしには、法律の勉強などできない」と言って、サジを投げたという。

韓非子はこの事例から、次のように言っている。
「君主は、権力の要を抑えていればそれでよい。臣下に任せておけばよいこと
まで、自分でやろうとしないことだ」
韓非子によれば、経営者には"上・中・下"三つのランクがあるという。原文は、
「下君は己の能を尽くし、中君は人の力を尽くし、上君は人の能を尽くす」

自分の才覚に頼っているうちは、経営者としてまだ三流に過ぎない。一流の
経営者とは、人の知恵を使うものだ。一人ひとりの部下の持つ能力を存分に
発揮させるのが理想的トッフといえる。

韓非子は続けて、
一人の力は、大勢の力に敵わない。
一人の知恵では、すべてのことに目が届かない。

一人の知恵と力に頼るよりも、国中の知恵と力を使う方がよい。
一人の考えだけで事を処理すれば、たまたま成功することはあっても、
ひどく疲れる。うまくいかなかったら、目も当てられない。

また、こうも語っている。
「鶏がトキを告げ、猫がネズミを採るように、部下の一人ひとりに能力を発揮
させれば、上に立つものは、自分で手を下す必要がない。
上に立つものが自分で能力を発揮すれば、事はスムーズに運ばなくなる」
このように、黙ってにらみを効かせている在り方、それが理想的組織管理だと
いうのです。

PHP「リーダーのための中国古典・韓非子」より

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