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憎まれ口

福岡の補選の応援演説で、久方ぶりに田中まき子が吠えた。あの父親譲りの
迫力いっぱいの憎まれ口、よくもまあ~次から次と…、聴衆は大喜び拍手喝さい。
あれだけの憎まれ口に対抗できる男性は、島田伸介くらいだろう。

ここで ことば遊び。「おじん駄洒落」を一つ…
■まき子さんのご主人、田中直紀氏は参議院議員。
親しくしている友人が、「直ちゃん、おまえすごいよなァ」 『何で?』
「まき子さんを奥さんにしたんだもんなァ…。そいで、子供を二人も作った。
おまえは男の中の男だよ!」 
『いやァ~、皆さんが思っているほど楽じゃないですョ!』
『私は二宮金次郎ってとこかな…』 「 …? 」
『一生”マキ”を背負って歩かなければならないもの…』

■ ついでにもう一つ、我が故郷の元総理大臣”森 善朗”
内閣発足時、「森内閣は長続きするだろうか?」と、自民党の某代議士が
評論家に尋ねた。
評論家それに答えて、『そうねェ、蜃気楼のように短命でしょうかねェ…!』
「なんで?」   『だって、名前が”しん(森)きろう(善朗)”だもの…』

[吉村外喜雄のなんだかんだ 第78号]
~幸せな人生を歩むために~
「憎まれ口」

久しぶりにことば遊び…。今日のテーマは「憎まれ口」。

”憎まれ口”は、私たち夫婦の間では、無意識に、頻繁に交わされている。
遠慮も気兼ねもいらない間柄。しかも相手のいいところ、悪いところすべて知り尽くしているから、お互い、 憎まれ口をゲームのように楽しみ、ジョークとして聞き流す。
私「俺、これでも外では結構若い女性にもてるんだぞ…」
妻『あら、そうなの、いいわね、どうぞ、どうぞ… そんな物好きな女性いるのかしらァ…? 一度会ってみたいものだわァ…』

結婚して40年近く連れ添っている女房に、「どんなに旨いからといって、 40年も同じカレーライス食っていると飽きるよなァ」なんて言おうものなら、すかさず
『私の方こそ、死んだ後も狭いお墓の中で一緒に暮らすのは、どうもねェ…』

女性は力では男性に太刀打ちできない。その代わり”口”を武器に戦ったら、絶対男性には負けない。
会話を交わすとき、男性は理性をつかさどる”左脳”しか働かないが、女性は感性をつかさどる”右脳”が左脳と一緒に働く。 田中まき子ではないが、機関銃のように言葉がほとばしり出てくる。だから男性諸君、女性と”口”で言い争ったら、 絶対勝てっこないことを肝に銘ずるべきです。

以下、朝日新聞のコラム、天野祐吉氏の「CM天気図」から…
憎まれ口をきくのは楽しい。「死んでも君を放さないぞ」なんて、恋人がキザなことを言ったら、「死んだら離してよ、 怖いから…」と、すかさず憎まれ口をきけるような人が好きだ。

それは、たんなる憎まれ口ではない。相手のオーバーな表現への軽い”批評”や”ヒニク”になっている。 そんな批評が含まれているかどうか…。
そこに、憎まれ口をきく人の”センス”がかかっている。そういうセンスのある人は、憎まれ口を通して、 世間のおかしなところを浮き彫りにしてくれる。
で、それを聞いた周りの人たちが「クスクス」と苦笑する、微笑みを生む…。

私(吉村)が親しくしている、おやつカンパニーの松田好旦社長。つい最近も一緒にお酒を飲んだが、 ウイットにとんだ面白い社長である。
松田社長の会社の「ベビスターおとなのラーメン」のテレビCMを、人気お笑いタレント”青木さやか”がやっている。その” さやか”の憎まれ口が面白い。

■駅の待合室でぼやく二人のサラリーマン。
「俺たち、今の会社で一生終わっちゃうのかなあ…」。
  と、不意に前の席から振りむく青木さやか。『会社がそれを許さないかもね』

■もう一つ、二人のOLが嘆くシーン。
「そろそろ幸せになりたいなぁ~」「なりたいねえ…」。
そこへ顔を出す青木、『誰にお願いしているのよ…?』
どっちも、言わずもがなの憎まれ口である。が、何の努力もせずに、自分の運のなさをこぼしている連中を見ると、 彼女は憎まれ口を叩かずにはいられないだろう。

ホリエモン騒動の時、自民党のおえら方が、「すべてを金で動かそうというのは、いかがなものかねェ」 と言っているのを聞いて、『代議士の先生にだけは言われたくないよネェ…』と、憎まれ口を叩きたくなる。

4月下旬のTVニュース。郵政審議委員会、政府は自民党から一任を取り付けることがなかなか出来ず、深夜までもめた。 そこへ、憎まれ口では大先輩の”ハマコー”が委員会室に入っていった。
「お前ら! 総理にたて突くのなら、自民党を出ていけ!」と、大声でわめき散らす声が、ドアーの外にまで漏れてきた。
こんな暴言、他の代議士だったら唯では済まない。つかみ合いの喧嘩になってしまうだろう。 ハマコーだから通用する憎まれ口なのです。

女房ならともかく、人前での憎まれ口、のどまで出かかっても、ツバと一緒にゴクリと飲み込んでしまう。それを、 青木さやかは、なんの遠慮会釈もなく、スパッと言えて、笑いを誘う。視聴者は、そんな憎まれ口を楽しむのです。

今の日本、おかしなことだらけ。憎まれ口を叩くどころか、見て見ぬ振りをする人のほうが多い。 JR西日本の知って知らぬ振りはちょっとひどいが、そういう人たちに向かって、「どこ見てんのよォ!」って、 彼女は叫んでいるのかも…。

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