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遊びがまじめを活性化する

連休はどのように過ごされますか? 私は四国高知でスキューバーダイビング。
私の趣味はその他、ゴルフ、スキー、水泳、旅行、山歩きetc 四季折々、自然
を満喫できるものが大好きである。

”静”の趣味は、囲碁(日曜)、映画・演劇・音楽鑑賞 (土曜)。土曜日NHK総合
韓国ドラマ「オールイン・運命の愛」が逃せない。暇があれば読書。中でも戦国
ものが面白い。教養講座を受けたり、美術館巡りをするのも楽しい。

昨日は京都で論語を学んだ。先月の京都は、高島屋画廊で日本画壇創設の
巨匠、下村観山、横山大観などを鑑賞した。「よくそんな暇があるね」って言わ
れるが、その気になったら、時間って作れるものです…。

[吉村外喜雄のなんだかんだ 第76号]
~幸せな人生を歩むために~
「遊びがまじめを活性化する」

私の趣味に囲碁がある。囲碁は宇宙の世界。思考力を高め、モノ事を大局的に
見る目、先を読む目を養い、変化に即対応する力を養ってくれる。逆境にあって
もあきらめることなく、チャンスがくるのを待つ。
十年くらい前まではマージャンもよくやった。勝負勘を養い、相手の微妙な心の変化が分かってくる。いずれも、 営業力の奥行きを深めてくれる趣味でしょう。

私の好きな棋士”加藤正夫”名誉王座が突然亡くなった。これからの活躍が期待されていただけに、残念に思う。 加藤棋士の全盛期は、昭和50年から65年にかけての頃。
その加藤棋士、何度もタイトルが手に届くところまで行きながら、優勝決定戦で
負けてしまう。七度もいろんなタイトルに挑戦しながら、七度すべて負けてしまい、実力ナンバーワンと言われていながら、 一個のタイトルも取れない時期があった。

悩んだ末、当時三羽がらすの一人で、数々のタイトルを保持していた石田芳夫
九段に、「どうしたら壁を破れるか? どうしたら勝てるようになるか?」と尋ねた。
最大のライバルからの相談に、一瞬戸惑った石田九段、次のように答えたという。
「加藤君は真面目すぎるよ。少しは遊ばないとダメだよ…」。

生真面目で通っていた加藤棋士。その忠告に従い、遊び歩くようになった。
その後、勝負勘が鋭くさえわたり、十四年連続タイトル保持の新記録を打ちたて、全盛期を迎えた。

八起会の野口会長は講演の中で、「私のように飲む・打つ・買うと、遊び呆けて
会社をつぶす社長は、一割くらいのものだろう。 八割強の社長は、超真面目人間。真っ黒になって、働いて、働いて、 そのあげく倒産夜逃げ…。
真面目だけでは、経営者としての”バランス”が悪い。おまけに、ノイローゼ
になったり、自殺するのは、真面目で通っている社長ばかり」と語っている。

毎年何か一つ教養講座に顔を出すのも、私の趣味のうち。昨年から続けている
月に一回の「論語を学ぶ会」で、ユニ・チャームの創業者、高橋慶一朗会長の講演を聴いた。 以下、その講演から…

「遊びは仕事の邪魔になる」といった、仕事と遊びを、対立関係でとらえるのはやめよう。 遊びの活力を仕事にも 生かし、遊びでもするように働くのが理想である。遊びがまじめを活性化してくれる。

人間は、働く動物であると同時に、遊ぶ動物でもある。 遊びを仕事の対極に置く考え方はもう古いと思う。遊びか、仕事か、という選択はしないようにしたい…。
仕事が充実するから遊びの時間が楽しく、遊びの時間が生きているから、仕事が活性化する。この二つは、 対立関係にあるのではなく、補完関係にある。

実際、優れた人は、仕事を遊びみたいに楽しくこなしているものです。
遊び心いっぱいで、楽しみながら仕事をしている。むろん仕事には、苦しいことも沢山あるが、 遊びのときに発揮される活力を、仕事に生かすことはとても大切ですし、 仕事に必要とされる創造性や想像力は、遊びによって大いに養われるものなのです。
ですから私たちは、うんと働き、うんと遊ぶようにしなければいけない。まじめが遊びを生かし、 遊びがまじめを活性化するのです。

「仕事が楽しくてしようがない」という人は、仕事そのものが趣味になっている。
他のどんな楽しいことにも、興味がそそがれることはない。仕事を通して世の中のお役立ちを実感し、 更に懸命に打ち込んでいく。いつしか人の真似のできない”匠”の域に到達する。

だが、人には相性というものがある。いくら頑張って仕事をしても、身が入らず、仕事が好きになれない人もいる。もし、 そうなら、未練など残さず、さっさと転職してしてしまうことです。

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